
“開花”を意味するエパヌイ。テロワール・デキュイユを澱と共により長く熟成させたデゴルジュマン・タルディフ。その名の通り、驚くほど複雑な風味が花開いている。長期熟成由来のヘーゼルナッツやアーモンド、トーストの香ばしさに、完熟した洋ナシや赤リンゴの果実味、十分な酸が重なり、ブドウ本来のポテンシャルを見事に表現している。

エキュイユ内の単一区画、1964年植樹のピノ・ノワール。よく熟したリンゴ・クランベリー・ジンジャーのアクセント。充実した果実味のアタック、ドライ
なキレはスパイシーさを引き出し豊かなフレーヴァーを楽しめる。全体的にボリューム感があり余韻は力強く長い。

ボンヌ・マールの下部、プルミエ・クリュのレ・ボードに隣接する1.07haの区画。樹齢は平均50年。スモーキーなオークと完熟した赤系・黒系果実、次第にチョーキーなニュアンスが強まっていくアロマ。広がりのあるフルボディで、濃密な甘さをしっかりとしたタンニンとミネラルが引き締めている。中盤からはブラッドオレンジを感じさせるフレーバーが広がり、塩味を伴うミネラルの素晴らしい余韻につながる。

独奏曲を意するソリストは、特定の区画x単一品種によるピエリーのテロワールの表現。ガイエールは西向きの畑で緩やかな丘の中部に位置し、1974年植樹のピノ・ノワールが植わる。良く熟した赤いリンゴの明るいブーケが印象的。口に含むとトーンが高く清涼感があるが、同時に力強さもしっかりと感じられる。