最もテラ・サンクタを代表する畑であるサンクタ・ヴィンヤードは1991年に最初のブドウ樹が植えられ、バノックバーンGIで最初に設立されたブドウ畑である。
最もテラ・サンクタを代表する畑であるサンクタ・ヴィンヤードは1991年に最初のブドウ樹が植えられ、バノックバーンGIで最初に設立されたブドウ畑である。
テラ・サンクタは、セントラル・オタゴで4番目に設立された歴史あるワイナリーである。創業者のサラ・エリオットとマーク・ウェルドンは、1988年に最初に植えた「サンクタ」を含む4つの畑が、それぞれ土壌と立地の多様性、そして個性的で素晴らしいワインを生み出す可能性を持っていることを見出した。現在はアンドリュー・キーンリーサイドがテラ・サンクタの醸造責任者として活動している。
アンドリューは1997年に大学を卒業後、カリフォルニア州ソノマのロンバウアー・ヴィンヤードやニュージーランドのいくつかのワイナリーで経験を積んだ。その後、セントラル・オタゴのアカルアワインズで醸造責任者として13年間勤務し、2022年からテラ・サンクタの醸造責任者に抜擢された。
テラ・サンクタはセントラル・オタゴのバノックバーンに位置している。セントラル・オタゴは緯度46度にあり、この高緯度が長い日照時間をもたらし、ワインにストラクチャーを与え、よりシルキーでベルベットのようなテクスチャーを生み出している。バノックバーンはセントラル・オタゴ唯一のGIであり、気候は砂漠のように乾燥していて、年間降水量はわずか230ミリ以下である。このような乾燥した環境下では、ブドウの木は水を得るために根を土壌深くまで伸ばす必要があり、セントラル・オタゴのブドウ樹の根は垂直に深く伸びる。夏は日中の気温が高く、夜間は冷え込むため、昼夜の寒暖差が大きくなり、ブドウは酸を保ちながら健全に成熟することができる。テラ・サンクタの畑は真北を向いているため、長く強い日照を得られる。また、3つの山脈に囲まれているため、過度な暑さや風などの厳しい条件から保護されており、セントラル・オタゴの他の畑に比べて極端な天候による影響を受けにくい。さらに、セントラル・オタゴ地域の中で、バノックバーンは最も霜の影響が少ない地域でもある。テラ・サンクタは4つの特徴的な畑を所有している。最もテラ・サンクタを代表する畑であるサンクタ・ヴィンヤードは1991年に最初のブドウ樹が植えられ、バノックバーンGIで最初に設立されたブドウ畑である。サンクタ・ヴィンヤードは、立地、日照、斜面といった物理的特性が優れていたため、セントラル・オタゴでブドウ樹が16ヘクタールしか植えられていなかった当時から特別な畑とされていた。サンクタ・ヴィンヤードから生み出されるブドウは、その高樹齢や立地などの恩恵を受け、深み、複雑さ、熟成のポテンシャルを備えた素晴らしいワインになる。
テラ・ヴィンヤードはワイナリーが大切にしている「個性的なものを造るには、別の道を歩む信念の勇気が必要だ」という考えを象徴している畑であり、オレゴンのピノ・ノワールのパイオニアであるゲイリー・アンドラスによって植樹された。この畑から生み出されるワインはピノ・ノワールもシャルドネも、しなやかで非常になめらかなテクスチャーに支えられ、純粋さ、持続性、凝縮した風味を特徴として持つ。ミステリアス・ディギングス・ヴィンヤードは、地元の子供たちが神秘的なバノックバーンの金採掘場につけた名前を由来としている。標高が最も高く、砂質土壌にあるこの畑からは、活き活きとしてピュアなピノ・ノワールが生み出される。イレジスティブル・レース・ヴィンヤードの土壌は多様性に富んでおり、奥は片岩の砂利が多く、中央は豊かなローム、手前は砂質土壌となっている。すべての畑は北向きの斜面にあり、カワラウ・リヴァーへと下るなだらかな斜面に面している。4つすべての畑には多くの原生種が羊、鶏、ヤギと一緒に自生しており、テラ・サンクタの畑は細部まで活力がみなぎる生命のワンダーランドである。一般的にセントラル・オタゴの多くのワイナリーは、ブドウを遅めに収穫し、完熟させて補酸している。また、全房発酵により味わいに強さを出していることが多い。しかし、テラ・サンクタのワインはそのようなワインとは異なり、畑とブドウの純粋な個性を最大限表現するため自然のままに生産されている。100%除梗した後、ステンレスタンクで野生酵母にて発酵され、その後、無濾過・無清澄で瓶詰めされる。また、畑のクオリティの高さと丁寧な管理により、遅摘みをしなくても完熟するため一切補酸をしていない。テラ・サンクタは、すでにボブ・キャンベルやジェームス・サックリングなど著名なワイン評論家から高い評価を得ているにも関わらず、慣習、過去の方法論、そしてどうすればより良いワインを生産できるかなど、すべてを疑うことを信念としている。このように常に向上心を持って畑やワインと向き合っているテラ・サンクタが今後セントラル・オタゴのワイン産業をさらに盛り上げていくであろうことを我々は確信している。
商品コード:12130E
中程度の明るさのルビー色で、スミレとラベンダーの香りにタイムと赤いベリーが伴う。口に含むと、レッドチェリー、ラズベリーに、モカやスパイスなどの複雑さが加わる。生き生きとしてエネルギッシュでありながら、ソフトでシルキーなテクスチャーを持ち、しなやかなタンニンが親しみやすさを生み出している。バランスの取れた長い余韻が特徴的で、エネルギーに満ちた美味しいピノ・ノワールである。
商品コード:12131E
スミレ、新鮮なタイム、オレガノ、クリスマス・スパイスの香り。口に含むと、プラム、ダークベリー、ハーブ、アニスの風味が調和し、ヴェルヴェットのような舌触りと繊細なタンニンが感じられる。繊細な力強さが余韻に残るピノ・ノワールは、テラ・サンクタ・エステートの美しい特徴である。
商品コード:12132E
スミレやバラの花の香り、新鮮なハーブ、甘草、青い果実の魅惑的な香り。口に含むと、複雑で層があり、プラム、レッドカラント、スターアニスや甘草などのスパイスの風味が広がる。ミネラルと森林の土のような特徴がより深みを与える。その際立ったテクスチャーは素晴らしく、美しい口当たりを生み出している。繊細なタンニンが口中をシームレスに流れる。フィニッシュは長く、ピュアで記憶に残り、スパイスと果実味が余韻に残る。
商品コード:12133E
ブラックフルーツ、ドライラズベリー、新鮮なタイムが、新鮮なナツメグ、サンダルウッド、スターアニス、クローヴのノートに支えられ、アロマに魅惑的な深みを与えている。口に含むと、ジャクソン・ブロックの特徴であるブラック・フルーツとラズベリーが、アーシーなニュアンスとスパイスによって引き立てられる。心地の良いテクスチャーとバランスの取れたタンニンが口中を流れ、持続性のある長い余韻へと続く。
商品コード:12134E
美しいルビー色で、構造と焦点がしっかりしている。スライスされたイチゴ、ライムの果実の風味と煙のヒントが感じられ、中程度のボディに続く。クリーミーな質感と、アップルと洋ナシ、スパイスの風味が複雑性を与えている。