義父である重鎮ベルナール・フォーリーから貴重なエルミタージュの畑を受け継ぎ、更なる高みを目指す。
義父である重鎮ベルナール・フォーリーから貴重なエルミタージュの畑を受け継ぎ、更なる高みを目指す。
ローヌを代表し、この地の名だたるワインが一堂に集結するミシュラン3つ星レストラン”Maison Pic”で、年間最多販売記録を樹立した実績のある名門ドメーヌが”エマニュエル・ダルノー”である。南北に約16km広がり栽培面積が1700haに達する、北ローヌでは比較的大きなアペラシオンであるクローズ・エルミタージュ。エマニュエル・ダルノーは、その中でも南部に位置するラ・ロッシュ・ド・グラン村でワインを生産している。このエリアで生産されるワインは北部で生産されるワインよりも、よりまろやかでソフトになる傾向がある。クローズ・エルミタージュは歴史的に協同組合が強く、かつてはほとんどの栽培家が元詰めをせず協同組合にブドウを販売していた。2000年代から若い世代を中心に、元詰めを行う生産者が増えてきたが、今でも約40%は協同組合が占めている。エマニュエルは、せっかく良質なブドウが収穫できるのに協同組合に売ってしまうのはもったいないと考え、2001年にドメーヌ元詰めを始めた。
エマニュエル・ダルノーのワイン作りは、酸化や熱によるダメージを防ぐため、収穫カゴのまま冷蔵コンテナに入れて温度を下げ、直足でピジャージュするなど、非常に丁寧で繊細である。その丁寧なワイン作りが認められ、Wine AdvocateやジJeb Dunnuckから高い評価を獲得している。またフランスのワイン専門誌La Revue du Vin de Franceでは「クローズ・エルミタージュにおいて確固たる地位を獲得している生産者」と高く評価され、アペラシオンの代表格にまで成長した。そんなエマニュエルの義父はエルミタージュの重鎮ベルナール・フォーリーである。エマニュエルはボーヌでワイン醸造を学んだ後、ベルナール・フォーリーで修行を積み、その後1.5haの畑をフェルマージュ(地主と賃貸契約をした土地で、ブドウ作りをすること)してワインの生産を開始している。修行先であったベルナール・フォーリーの娘と結婚したことによって、サン・ジョセフの中でもジャン・ルイ・シャーヴが所有する畑の隣に位置する良区画を譲り受けるなど、徐々に所有畑を拡大していった。また、2003年以降は栽培家であった実父からも畑を相続し更なる拡大を叶えた。現在はサン・ジョセフ16.5ha、クローズ・エルミタージュ2.5ha、エルミタージュ1.5haの合計20.5haの畑を所有している。
そして、2021年にフォーリー家が20世紀初めから所有する貴重なエルミタージュの畑(グレフュー、メアル、ベサール)を、受け継ぐことになった。自然を深く洞察するエマニュエルの義父ベルナールは、ビオなどという言葉がない時代から丁寧に手で畑を耕し、ボルドー液以外は使わずにブドウ栽培をしてきたこともあり畑には生命力が溢れている。ベルナールは全房を使用し、醸しは短く、大樽での熟成することによって厳格なエルミタージュを生産していた。次世代となるエマニュエル・ダルノーの手を経てどのようなエルミタージュがこの畑から誕生するのか、世界中が注目し、期待をしている。
商品コード:11277E
ブラックベリーやカシスなど黒系果実のフレーバーに甘草、タイム、ローズマリーのヒント、スミレなどの可憐な花のブーケが感じられる。 豊かなボリューム感とフレッシュな果実が特徴的。タンニンは細かく、シルキー。アフターには心地良いほろ苦さが感じられる。
商品コード:12180E
若木も多く含まれるミズ・アン・ブーシュに対し、トロワ・シェーヌはより樹齢の高いブドウ樹から生み出されるワイナリーのフラッグシップとなるキュヴェ。ブラックベリーやチェリーにクローヴが溶け込んだアロマ。鮮やかな果実味にしなやかなタンニンが溶け込んでおり、コーヒーやブラックペッパーがアクセントとなった余韻の長いふくよかなフィニッシュへと繋がる。
商品コード:11278E
樹齢30-80年。ブラックベリー、カシスの黒系果実にスパイスのアロマ。濃厚な果実を繊細なミネラルが支える。アフターではしっかりとしたタンニンが感じられ、骨格がしっかりして深みがあるワイン。
商品コード:12179E
グレフューとベッサールの2つのリュー・ディーから造られたエルミタージュ。赤系、黒系果実、スパイシーなハーブ、レザーに、ホワイトペッパーのヒントが溶け込んだアロマ。ポプリやスモークのニュアンスが、凝縮感がありエネルギッシュな口当たりを引き立てている。表現力豊かで魅力的なワイン。