樹齢40年以上の古樹のブドウを使用。浅い白亜質の下に石灰石や石の層を持つ痩せた土壌と不毛な気候により、収量は自然と制限される。ブルーベリーやブラックベリーなどの果実やオリエンタルなスパイスの中に、樽由来のトースティでスモーキーな香りがよく溶け込んでいる。ベルベットのように艶やかなタンニンは甘く、熟した果実は非常にジューシー。ボリュームあるアタックだが、ミネラル・酸により瑞々しさも備えており、果実、アルコール感、オークのエレガントなバランスが素晴らしい。長い余韻には、深みのある果実の旨みが力強く続く。
所有する他の2区画(Vireuils, Tillets)に比べて標高が高いため、より爽やかで、緊張感がある。樹齢80年以上の樹からは、結実不良のように小さな実がなり、収量は大変少ないが、常に健全で非常に質の良いものができる。繊細さで頭一つ抜きん出たムルソーであり、心地よい酸とミネラルがまっすぐ一本通ったワイン。
クレピヨの畑は2.75ヘクタールだがジェラール・セガンは、そのうちの0.9ヘクタールを所有している。これは家族の所有地から持ってきたものである。 樹齢は非常に古く、ほとんどが樹齢90年以上、中には100年を超えるものもある。甘草やスミレのアロマを持ち、生き生きとして非常にフルーティな味わい。複雑でバランスの取れたワインで、デリケートで持続性のあるフィニッシュを持つ。
納得のいくクオリティのブドウが収穫できたときにのみ造られる特別キュヴェ。アヴィーズ、クラマン、オジェのグランクリュの畑で育つ樹齢60年の古樹のシャルドネからは滑らかさと複雑さが、マンシーの畑のピノ・ノワールからはストラクチャーが、ピノ・ムニエからはフルーティな香りが備わる。ふくよかなボディと堅牢なミネラル、キレのある余韻のバランスが素晴らしい。