サン・シール・アン・ブールの南西と東向きの畑に、1980年に植樹されたカベルネ・フランから造られる。現当主の父、イブ・ランベールにちなんで名付けられたワイン。赤系果実、ドライハーブ、スミレの繊細なアロマが広がり、口に含むと柔らかなテクスチャーで飲み心地の良く、親しみやすさと芯の強さを兼ね備えている。
樹齢は35年。ムルソーの丘の上部Les Tilletsと、粘土が増えるEn la Barreの区画をメインに使用しているため、粘土質の土壌がこのワインに骨格を与えている。口に含むと白い果実にトーストやブリオッシュのニュアンスが感じられ、丸みのある質感でありながらもフレッシュな酸が全体を引き締める。余韻には、美しく伸びやかなミネラル感が続く。
ヴォーヌロマネ西側に位置するコンコール村の標高400mの南東向き斜面。リシュブールやクロ・パラントゥから300mしか離れていないわずか0.73haの区画。樹齢20年。ラズベリー、プラム、ブラックチェリー、スミレに加えて皮革のヒントもあるアロマ。甘くてスムーズな口あたりで、わずかに感じる薬用ハーブのニュアンスと肉付きの良さが見事に調和している。フィニッシュに感じるタンニンは柔らかく官能的。このアペラシオンとしては、比較的リッチでフルボディなフレーバーを楽しむことができる。
テルロとソット・カステッロ・ディ・ノヴェッロの2つのクリュのブレンド。甘みを感じさせるほど熟したフルーツはとてもまろやかな口あたりですぐ飲んでもその美味しさを充分に味わえる。やわらかく、オークの香りと完熟ブドウが織り成す複雑な風味をもつ素晴らしいワイン。
所有畑の他の区画と異なり、東向き斜面に位置し主に凝灰岩質の砂や川石からなるロレートの畑には、フィレンツェ大学が厳選した粒の小さな実をつける古い8種のクローンが土壌の種類に合わせて植え分けられている。赤いチェリーやプラム、リコリス、革、スパイスがアロマティックな多層的な香り。フローラルな果実の広がりが素晴らしく、複雑な味わいはフィネスとエレガンスに満ちている。