ブットリオにある南東向きの畑で、植わっているブドウのほとんどが樹齢100年以上。そのため収穫量は制限されるが、驚くほどの果実の濃度とボリュームが生まれる。
高い品質を追及し、モノセパージュで生産し続けていた3品種の最上のブドウのみをブレンドし、ルイジ・モイオが自身の名を冠した最上級キュヴェ。それぞれグレコからはパワーと長期熟成の力、ファランギーナからはデリケートな果実のノート、フィアーノからは優しいフローラルなニュアンスとエレガンスがもたらされる。エキゾチックな果実に、複雑なスパイス、強靭なミネラルを併せ持つ。素晴らしいアロマは口の中に含んだ後も溢れ出し、調和のとれたハーモニーと中心に信じられないほどのパワーがある。長く魅力的な余韻から、紛れもなく南イタリア最高の白ワインの一つだということを感じることができる。
鬼才、故アンドレア・フランケッティが初期のパラッツィを生産するために購入したとされるポデーレ・アルビアーノ社から買い付けたプティ・ヴェルドをメインに使用。ボルドーに比べ暖かく、晴れの多いトスカーナでプティ・ヴェルドを育てれば、素晴らしいアロマとフレーバーを持つ優れたワインが出来るのでは、という考えのもと当初は単独詰めを予定していたが、なかなかタンニンが解れず一度は単独詰めを諦めた。そこでかねてから品種としてのポテンシャルを見出していた土着品種アンチェロッタとのブレンドを試してみたところ、解れなかったタンニンは和らぎ、その個性が守られたままスムースに感じられるようになり、最高のバランスと言うべき現在の比率にたどり着いた。
Maximin Herrenberg の中でも最も傾斜が険しい急斜面に、接ぎ木なしで1902年に植樹された特別な畑。固いレッドスレート土壌のこの畑からは、よく熟したグレープフルーツやレモン、ピーチを思わせるようなリッチなアロマなどが豊富に感じられ、ふくよかな果実の中でミネラルと酸が複雑に絡み合った奥行きのあるワインが生まれる。モーゼルのエレガンスとリースリングの長期熟成のポテンシャルを味わえる偉大な1本。
海抜800-900m、丘の中腹にある砂質粘土土壌の段々畑のブドウを使用。白桃や熟したアプリコットに、セージなどドライハーブの香り。ジューシーで非常にエレガントなドライリースリングで、鮮やかな酸とミネラルが特徴。キュヴェ名はケルト語で「沼地の集落」を意味し、ワイナリーが位置するナトゥルノとアルトアディジェの渓谷に敬意を表している。