高樹齢の古くからある段々畑は保温性に富み、特別なミクロ・クリマの恩恵を受けている。白桃やアプリコット、オレンジなどのジューシーな果実が口いっぱいに広がり、クリスタルのように輝くミネラル感と美しい酸はワイン全体にメリハリを与えている。長く複雑な余韻から魅力あふれるこのワインの高いポテンシャルを図ることができる。
単体でも申し分ないクオリティであるグレートVT2019年のサンジョヴェーゼ・グロッソを中心に、2020VTのメルロとカベルネ・フランをブレンドした、ワイナリーの意欲作というべき一本。メルロからは豊かな果実味、そしてカベルネ・フランからは明るさとテンションが加わって、単一品種では表現できない複雑さを見せる。ワイン法によりVino da Tavola(テーブルワイン)の格付けであるが、その仕上がりは格付けからの想像をはるかに超える深みが感じられる。
ソーヴィニヨン・ブランを主体に、複数の白ブドウをブレンド。熟したストーンフルーツ、青リンゴ、メロン、柑橘果実に白い花や僅かにバニラのヒント。フレッシュな果実と豊かなコクのバランスが心地よく、余韻には生き生きとしたミネラルが感じられる
サン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾーネにある南東向きの畑。樹齢約10年。土壌は軽めの粘土。フルボディで繊細なアロマを持つ。
ロゼータはサン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾーネにある南西向きの畑。構想から10年経って作られたニエミツ渾身のソーヴィニヨン。フランスのクローンと交配して作られる。よく熟しており輝く酸が特徴。
マンツァーノにある南東向きの畑。第二次世界大戦中に植樹されたとされる樹齢100年のブドウから生まれるシャルドネで、柔らかくエレガンスとハーモニーに秀でる。
ベッラーリアはブットリオの南東向きの畑の区画名。収量が非常に制限されるので、驚くほどリッチで果実の凝縮感とボリュームがある。