
4つの畑のブドウを使用。一部のシャルドネはスパークリングワインの糖度レベルで早期に収穫するため、ワイン全体に自然な酸が保たれる。熟した柑橘果実や白桃に、心地よいオークのヒント。熟した果実味がありながら、フレッシュな酸がしっかりとワインを支え、非常にバランスが取れている。長期熟成のポテンシャルを感じさせる。

ムルソー・コミューンのブドウを主に使用し、樹齢は40~80年。レモンの皮、リンゴ、ほのかにハーブを感じるアロマ。口に含むと、適度な厚みがありながら、快活な酸と苦みを伴うミネラル感があり心地良い余韻につながる。

白い花を思わせる香りに、洋ナシやリンゴの心地よいアロマが重なる。ほのかにスモーキーなニュアンスがあり、口当たりは丸みを帯びている。アタックは中程度で適度なボリューム感があり、ドライで旨味を伴うフィニッシュはほどよく続く。全体としてバランスの取れた仕上がり。


クロ・ヴージョの真下に位置する1.4haの区画。樹齢は平均45年。非常にフローラルで、赤系・黒系果実が混ざり合い、微かにレザーを感じるアロマ。完熟した赤系ベリーの甘みに活き活きとした酸が調和し、ややチョーキーなミネラルを感じるフィニッシュにつながる。ACブルゴーニュの品質をはるかに凌駕する驚きのワイン。

1950年に植樹された古樹の単一畑のフリウラーノを使用。瑞々しい柑橘系果実や白桃の香り。蜜っぽさのある高密度の果実に隙なく編み込まれた上質な酸と堅固なミネラルが味わいを引き締める。グラスの中で滑らかさとボリュームを増す一方、緩むことのない凛とした佇まいにポヴォレットの冷涼なテロワールが感じられる。

樹齢60年の低収量のブドウから生まれるアペラシオンの特性を見事なまでに表現した1本。熟した洋ナシ、白桃、アカシアの香りがグラスから溢れ、口に含むとその香り高さと凝縮感にうっとりさせられる。リッチで長い余韻を持つフルボディで、フレッシュさと繊細さ、そしてエレガンスのバランスが素晴らしい。果実とテロワールの魅力をダイレクトに感じることができる美しいワイン。