ブレゼの畑に、古いものは1985年に植樹されたシュナン・ブランから造られる。リンゴを思わせる香りに、ナッツやカモミールのヒント。口に入れるとふくよかな果実味と旨味がたっぷり感じられるスタイル。酸も比較的穏やかで柔らかな口当たりが特徴的なワイン。
ヴォーヌロマネ西側に位置するコンコール村の標高400mの南東向き斜面。リシュブールやクロ・パラントゥから300mしか離れていない1haの区画。樹齢20年。マリーヌは娘の名前であり、かつこの地にみられる石灰や貝の化石といった海(Marine)に由来するものを表している。柑橘果実に加えて熟したリンゴ、洋ナシなどのフレッシュでエキゾチックなアロマ。樽熟成による程よいボリュームのある豊かなシャルドネだが、中盤から石灰土壌に由来するミネラルがヨードや塩気となって現れ、奥深さと素晴らしい余韻につながっていく。
クロ・ヴージョの真下に位置する1.4haの区画。樹齢は平均45年。非常にフローラルで、赤系・黒系果実が混ざり合い、微かにレザーを感じるアロマ。完熟した赤系ベリーの甘みに活き活きとした酸が調和し、ややチョーキーなミネラルを感じるフィニッシュにつながる。ACブルゴーニュの品質をはるかに凌駕する驚きのワイン。
1950年に植樹された古樹の単一畑のフリウラーノを使用。瑞々しい柑橘系果実や白桃の香り。蜜っぽさのある高密度の果実に隙なく編み込まれた上質な酸と堅固なミネラルが味わいを引き締める。グラスの中で滑らかさとボリュームを増す一方、緩むことのない凛とした佇まいにポヴォレットの冷涼なテロワールが感じられる。
樹齢60年の低収量のブドウから生まれるアペラシオンの特性を見事なまでに表現した1本。熟した洋ナシ、白桃、アカシアの香りがグラスから溢れ、口に含むとその香り高さと凝縮感にうっとりさせられる。リッチで長い余韻を持つフルボディで、フレッシュさと繊細さ、そしてエレガンスのバランスが素晴らしい。果実とテロワールの魅力をダイレクトに感じることができる美しいワイン。
オルネライアをカジュアルに楽しめるエントリーワイン。熟したラズベリーやブルーベリーのアロマを、フローラルやスパイス、アーモンドのノートが縁どる。おおらかな果実と爽やかな酸が心地よく広がり、クリスピーで生き生きとしたフィニッシュへと続いていく。