バラ、スミレ、クローブのアロマティックな香り。フィニッシュにはメンソールやタールのニュアンス。丸く優しさに満ち溢れており、バローロとはこれほどまでに美味しいものなのだと再確認してしまう。そして合わせる料理もかなり幅が広いということに気付かされる。
マストロヤンニの最上クリュであり、ブルネッロで最も名高い単一畑のひとつ。マストロヤンニが構える丘の頂上付近、海抜400mにある湖底で形成された粘土、砂岩および砂、礫岩からなる土壌の南東、~南西向き斜面に位置するため、豊かな日照が濃厚な果実をもたらす。ブラックチェリーやスモーク、リコリス、スパイスの艶やかな香り。密度の高い甘美な果実が口の中で弾ける。男性的なストラクチャーには厳粛な深みと複雑さを備えている。
東向き、海抜260~280mの1.55haの畑。エレガントな酸味とシルキーなタンニンが魅惑的なワイン。
ジャンニが誇りとするフリウリの土着品種レフォスコの中で最も良質とされる亜種、レフォスコ・ダル・ベドゥンコロ・ロッソを用いた最高作。ブラックベリーのジャムや野生のハーブ、スパイスの重みのある香り。深みのあるリッチな果実を中心とし、生き生きした酸、豊富なタンニンがスケールの大きさを支えている。
スパイシーでクール、そしてエアリーなアロマが特徴。わずかにスモークが漂い、白桃、レモンの皮、アカシアの花の香りが感じられる。味わいはリッチな中程度のボディで、深みと持続性が際立っている。若々しい厳格さとバランスの取れたフィニッシュを備えており、見事な熟成のポテンシャルを持つ。