
クリュ・ロンキ内の東向き、標高215m、2000年植樹のブドウを使用。
単一畑としてのポテンシャルを引き出すべく改善を重ね、満足のいく出来となった2022ヴィンテージが初リリース。深みのあるルビーレッドの色調。香水のように複雑で集中力の高いアロマが立ちあがる。バラや熟した黒系果実、ヒノキ、土のニュアンスが混然一体となっている。アタックには輪郭のはっきりしたストラクチャがあり、緻密なタンニンと、酸が下支えしつつ、凝縮感のある果実味は永遠に感じられるほどの余韻がある

ブレゼの西と北西向きの畑で、古いものは1970年に植樹されたカベルネ・フランから造られる。ベルベットのように滑らかな質感に、クランベリー、ブラックベリー、プラムの風味が重なり、スギのニュアンスが複雑さを添える。全体を通して調和が取れており、溌剌とした酸が中盤を引き立て、豊かなスパイスの効いた印象的なフィニッシュへと導く。

古木に混植された約47種のブドウを70%、異なる区画のトウリガ・ナシオナルを30%使用。野生のベリー、プラム、ブラックチェリーに、スミレ、フレッシュハーブが重なる複層的なアロマ。味わいは優雅で、豊かな果実味とミネラルがきめ細かなタンニンと調和。フィネスと熟成ポテンシャルを備えた、ダン地方の個性を体現する一本。

このアペラシオンとしては信じられないほどの低収量に抑えられ、柔らかな口当たりとスパイス、蜂蜜の香りが心地よく表れている。圧倒的なボリューム感が印象的だが、標高の高い区画に由来する高めの酸が引きしめるエレガントで濃密なサン・ヴェラン。

初ヴィンテージ2009年。クレリコのネッビオーロの素晴らしさを知るのにうってつけの新たなワイン。海抜250mにある南西向きのバローロの畑サン・ピエトロのネッビオーロから造られている。イチゴやチェリー、プラムなどの甘く力強い果実。柔らかなタンニン豊かな味わいはゴージャスかつエレガント。尚、同じネッビオーロ100%でも長期熟成のバローロではなく、早くから楽しめて理解してもらえるワインであることを示すため「私を分かって下さい!」という意味を持つキュヴェ名となった。

バラ、スミレ、クローブのアロマティックな香り。フィニッシュにはメンソールやタールのニュアンス。丸く優しさに満ち溢れており、バローロとはこれほどまでに美味しいものなのだと再確認してしまう。そして合わせる料理もかなり幅が広いということに気付かされる。