サリーチは、サン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾーネの西向き斜面に位置するクリュ。樹齢約20年、土壌はポンカと粘土。メロンや白桃、ハーブ、レモンピールのアロマにナッツのニュアンス。ジューシーな甘酸っぱい果実をほのかなオークが品よく支え、シャープで細かな酸と塩っぽいミネラルがフィニッシュを彩る。
海抜600-700m、全て南向きの2haの畑のブドウを使用。サクランボや野イチゴのノートを持ったエレガントなアロマに、見事なタンニンを持つしっかりとしたワイン。
メニル、オジェをメインにアヴィーズからのブドウを使用。グレープフルーツ、アーモンド、ビスケットのアロマ。アタックは鋭く、鮮烈な酸が緊張感を与えているが、肉付きのよいたっぷりとした果実味と見事に調和している。長い余韻には石灰やクリアな塩味の感触を残す。
平均樹齢は50年、スレートのタイプは灰色で沈泥と石灰(貝や牡蠣の化石)を含む砂からなる。完熟したアプリコット、熟れた桃の皮や白トリュフのアロマに、強い火打石のニュアンスと、洗練されたエレガントさがある。口に含むと石灰に由来する力強い塩分を持つミネラルに加え、スモーキーさとナッツのフレーバーが複雑に絡み合い、驚くほどの力強さと奥深さを感じさせる。フィニッシュはアロマティックでピュア、そして大変長い余韻が楽しめる。わずか2.2haからのみ作られるモーゼルのグラン・クリュ。
長きに渡ってピュンダリッヒ村マリーエンブルクの最高の場所として保護されてきた小区画。グレースレート主体の土壌で、樹齢70-80年のブドウが植わっている。熟したアプリコット、ナッツオイルにミントのアロマ。砂糖漬けにした黄色系果実や甘い香辛料にフレッシュなライムの生き生きとした酸が絶妙に溶け込んでいる。ジューシーだがスリムでもあるメリハリのきいたリースリングで、非常に長くクリアなフィニッシュが楽しめる。
ローダイ西部の自社畑のブドウと近隣の契約農家のブドウ、樹齢は平均5-30年。砂質ローム。ピュアな黒系果実やバニラのフレーバーが口の中を充満させるたっぷりとした濃厚なフルボディー。プティ・シラーの型にはまらず柔らかくしなやかな果実味は大変リッチで、わずかにドライなフィニッシュと長い余韻が楽しめる。