Maximin Herrenberg の中でも最も傾斜が険しい急斜面に、接ぎ木なしで1902年に植樹された特別な畑。固いレッドスレート土壌のこの畑からは、よく熟したグレープフルーツやレモン、ピーチを思わせるようなリッチなアロマなどが豊富に感じられ、ふくよかな果実の中でミネラルと酸が複雑に絡み合った奥行きのあるワインが生まれる。モーゼルのエレガンスとリースリングの長期熟成のポテンシャルを味わえる偉大な1本。
2019年までCuvee Classique、Auguste Favier、Collection Charles Giraudの3つの異なるキュヴェを造ってきたが、ドメーヌでの18年に渡る経験を経て、シャトーヌフの伝統である「ひとつだけのブレンドワイン」に原点回帰。培った知識とブドウや土壌への理解を最大限に注いで造られるワインは、素晴らしい複雑性と余韻の長さを持ち、疑いようもなく最上のシャトーヌフとなった。黒果実やイチゴの風味にシルキーなタンニン。フィニッシュには高貴な佇まいを感じさせる。
熟した洋ナシ、アプリコットなどの果実にハチミツ漬けのナッツとブランデーを垂らしたような樽由来のリッチな香りに翻弄されるよう。ふくよかで品の良い果実の味わいから、心地良い酸・細やかなミネラルは驚くほど長い時間をかけて伸びていきフィネスの余韻に続いていく。
モンターニュ・ド・ランスの北向きの斜面に位置する1960年代後半に植えられた古樹のムニエを使用。薄い表土の下が直ぐにチョーク層のリュー・ディ Les Hautes Pertesから主に調達しており、複雑味や塩味があり、土壌の影響を強く受けたムニエとなっている。オーク樽で発酵、瓶内2次発酵を行い、デゴルジュまで澱と一緒に4年間熟成させている。