グラモレーレはモンフォルテ・ダルバのガヴァリーニとブッシアの間に位置するクリュ。南向きで標高は350-450m。ワイルドベリー、スパイス、薫香、タールなどのバランスのとれたアロマ。しっかりとした骨格が特徴だが、レザーやリコリスの中に繊細なハーブのノートが溶け込んでおりエレガンスを感じさせる。バルサミコやミネラルの要素が内側からあふれ出てくるような長い余韻が印象的。
0.65haの畑。平均樹齢は65年。軽やかでエレガントなアロマには、赤スグリと黒スグリ、プラム、スパイス、バイオレットのニュアンスを感じる。非常にエネルギッシュなミディアムボディーのフレーバーを持つ。レースのように折り重なる上品なフィニッシュの中に、繊細なミネラルの素晴らしい描写を伺わせる。フィネスのヴォルネイと呼べる逸品。
アハライテンの上部、シュトッククルトワに近い区画。グナイス(片麻岩)主体の土壌。自身の名を冠す特別な畑で100以上の異なるクローンを持つグリューナーが植えられている。火打石やレモン、砕いた岩のミネラルが混ざる非常に奥深いアロマ。凝縮した力強い果実が広がり、わずかにクリーミーなテクスチャーがあるが極めてエレガントな仕上がり。張りのある塩味を伴った長い余韻は、熟成によるさらなる進化を期待させる。
カイザーシュトゥール最高の畑と名高いシュロスベルクは凝縮感とストラクチャーを兼ね備えたワインを生む。良く熟したチェリーにナッツ、クローヴ、ホワイトペッパーのアロマ。凝縮した果実味にスモーキーなニュアンスが絶妙に溶け込み、伸びやかなミネラルが口いっぱいに広がる。塩味を伴ったフィニッシュは非常に長く複雑で、フィネスとエレガンスを存分に堪能できる。長熟のポテンシャルを秘めた偉大なワイン。