イ・ポッジは、標高550〜570mに位置する南西向きの単一畑。チェリーやラズベリーの豊かな果実味に、ジュニパー、ワイルドタイム、セージの香りが美しく調和する。繊細で丸みのあるタンニンがベルベットのような質感を生み出し、深みのある長い余韻へと導く。
モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの区画に加え、リセのピノ・ノワール(赤ワイン)をブレンドし造られるロゼ・シャンパーニュ。熟した赤いベリーやイチゴの生き生きとしたアロマ。ふくよかで丸みのある味わいには、きめ細やかな泡が美しく溶け込んでいる。
ヴォーヌロマネ西側に位置するコンコール村の標高400mの南東向き斜面。リシュブールやクロ・パラントゥから300mしか離れていないわずか0.73haの区画。樹齢20年。ラズベリー、プラム、ブラックチェリー、スミレに加えて皮革のヒントもあるアロマ。甘くてスムーズな口あたりで、わずかに感じる薬用ハーブのニュアンスと肉付きの良さが見事に調和している。フィニッシュに感じるタンニンは柔らかく官能的。このアペラシオンとしては、比較的リッチでフルボディなフレーバーを楽しむことができる。
このアペラシオンとしては信じられないほどの低収量に抑えられ、柔らかな口当たりとスパイス、蜂蜜の香りが心地よく表れている。圧倒的なボリューム感が印象的だが、標高の高い区画に由来する高めの酸が引きしめるエレガントで濃密なサン・ヴェラン。
初ヴィンテージ2009年。クレリコのネッビオーロの素晴らしさを知るのにうってつけの新たなワイン。海抜250mにある南西向きのバローロの畑サン・ピエトロのネッビオーロから造られている。イチゴやチェリー、プラムなどの甘く力強い果実。柔らかなタンニン豊かな味わいはゴージャスかつエレガント。尚、同じネッビオーロ100%でも長期熟成のバローロではなく、早くから楽しめて理解してもらえるワインであることを示すため「私を分かって下さい!」という意味を持つキュヴェ名となった。
バラ、スミレ、クローブのアロマティックな香り。フィニッシュにはメンソールやタールのニュアンス。丸く優しさに満ち溢れており、バローロとはこれほどまでに美味しいものなのだと再確認してしまう。そして合わせる料理もかなり幅が広いということに気付かされる。