
サン・トーバンの南部、シャサーニュやピュリニーに隣接するわずか0.27haの畑。樹齢は27年。やや控えめだがソフトでエキゾチックなノーズは、シトラス、白桃、アカシアの花にスパイスのニュアンスが溶け込む気品あるアロマ。撫でるように優しい口当たりで、よりクリアなミネラルを感じるフレーバーが心地よく広がる。複雑さにバランスが伴うことで美しく見事な余韻につながっていく。

へーアクレッツの名はジーファースハイム村南部にある火山活動でできた急こう配の崖を表している。所有する中では最高の畑(GG)で、ブドウの樹齢は15-36年。シトラスフルーツ、ハーブ、スパイスに白い花のアロマ。塩味が効いたスパイシーなノートで始まり、砂糖漬けのジンジャーやマンダリンの皮にきめ細かいミネラルと美しい酸が折り重なる。重厚感のあるフィニッシュと素晴らしく表現力に富んだ余韻は偉大なポテンシャルを感じさせる。

ランゲンロイス村の北西にある0.9ha。標高230-315m、南東向き、ロス土壌に角閃岩が混じるプルミエ・クリュ級の畑。樹齢は平均46年。誘うような芳醇なアロマ、クリーミーでヴェルヴェットのようなスタイル。ビスケットや砂糖漬けのフルーツ、焼いたリンゴに上質なスパイス、黒こしょう、ナッツのニュアンス。口の中ではエレガントだが熟した果実味が楽しめ、甘くスムースなテクスチャーを持つ。非常にバランスの良いアフター。

カゼルの北東に位置する3haの区画。他の畑は粘土石灰質主体かつ南向きというものが多い中で、ここは砂岩質主体の北西向きの畑であるため、よりフレッシュさとスパイシーさが出る。ブラック・ラズベリー、カシスやペッパー系スパイスにミネラルを感じさせるエネルギッシュなアロマ。土壌・区画ごとに醸造し、品種ごとにステンレスと樽を使い分けて熟成しブレンドされるため、4品種の個性が絶妙に混ざり合い、円熟感とフレッシュさを同時に楽しむことができる。

ワイン名はフェリーを意味する「Fahr」とスレートを意味する「Lay」という言葉から作られていて、南向きのこの区画に隣接するモーゼル川をフェリーが横断している様子が浮かぶ。ブルースレート主体の土壌で、樹齢25-75年のブドウが植わっている。砂糖漬けにした黄色系果実のアロマ。力強いクリーミーなテクスチャーがジューシーさを際立たせ、塩味を伴う長いフィニッシュにつながる。

野イチゴ、カシス、チェリーのジューシーなアロマに、清涼感ある柑橘果実のニュアンス。穏やかなタンニンとミネラルが心地よく調和しており、フィニッシュにはアーモンドのヒントが感じられる。

所有畑の中で最も小さな区画(0.5ha)で小さな丘の南向き斜面に位置する。粘土質が強くブルゴーニュに似た土壌。大らかで力強い果実味とピンと張りつめたミネラルが絶妙に混ざり合うアロマ。コクとボリュームを感じる口当たりで、力強い果実味としっかりとしたストラクチャーが共存している。ティボー曰く、ロッシュ・オー・モワンヌを彷彿させるスタイル。