コッリオのテロワールとフリウリの品種の個性を最大限に引き出すため、キュヴェによって細かな醸造の微調整を行いながら造られるワインは驚くほどピュアな味わい。
コッリオのテロワールとフリウリの品種の個性を最大限に引き出すため、キュヴェによって細かな醸造の微調整を行いながら造られるワインは驚くほどピュアな味わい。
Due del Monteが拠点を構えるのはフリウリの東端、スロヴェニアとの国境に広がる丘陵地帯に位置するコッリオ。今でこそイタリア白ワイン銘醸地の筆頭に挙げられるフリウリだが、歴史的な背景からヨーロッパの交易の中心として栄えてきた港町であった為に、もともとは他国との交易によって持ち込まれたメルローやカベルネ・ソーヴィニョンといった赤の国際品種がワイン産地としてのフリウリの礎を築いてきた。様々な民族や文化が入り混じりながら独自の文化を形成してきたように、このエリアから生み出されるワインもまた多種多様である。1970年代以降、「フリウリ近代化の父」とされるマリオ・スキペットを中心として高品質な白ワインを生産するようになると、フリウラーノやリボッラ・ジャッラ、レフォスコなどの土着品種と、シャルドネやメルローなどの国際品種が融和したフリウリ特有のワイン文化が脚光を浴びるようになったのである。
コッリオの標高は50~200mほどと高くはないものの、アドリア海からの地中海性気候による温暖さとアルプスからの冷気が程よくミックスされることで、昼夜の気温差が大きく降雨量も豊富な恵まれた気候条件となっている。土壌は塩分とミネラルを豊富に含む泥灰岩(ポンカ)と砂岩からなり、その独特の土壌はワインに強いミネラルのノートと複雑なアロマを与えてくれる。そんなコッリオの地でDue del Monteを立ち上げたのが、スロヴェニアのワイン生産者の家系に生まれたミラン・ブジネルである。ワイン醸造学を専攻した後、カナダやチリ、オーストラリアで多様なワイン文化に触れながら研鑽を積み、コッリオの地で高い名声を誇るBorgo del Tiglioで10年以上に渡り醸造に携わったのち、2012年にワイナリーを設立した。
ミランの哲学は「ブドウの土地と味を、可能な限り余計な影響を与えることなく捉え、皆様のテーブルにお届けすること」。収穫までブドウ畑は全て手作業で管理し、ブドウの成熟期には除草剤や殺菌剤といった化学薬品は一切使用しないなど、栽培は最大限自然に配慮したアプローチで行う。またそれぞれの品種や畑の個性をワインに昇華するため、醸造はキュヴェによる細かな微調整を行う。除梗やマロラクティック発酵の有無を変えたり、熟成時の樽の使用比率や新樽比率を細かく変えたりするなど、ミランのセンスによって生み出されるワインは、彼の哲学通りコッリオのテロワールとフリウリの品種の個性が最大限に引き出されたピュアな味わい。名門で積んだ経験と学んだ知識、そしてエノロゴとしてのセンスはすでに目を見張るものがあり、今後の更なる飛躍が期待される新星である。
商品コード:11662E
熟した白桃のアロマに、柑橘類が香る爽やかなアクセント。フレッシュでバランスが良く、円熟でしなやかな味わい。火打石のようなミネラルのトーンと溌剌とした酸味が見事に調和し、フィニッシュにはチョーキーな余韻が長く残る。
商品コード:11663E
砂糖漬けのライムや熟した黄色い果実、青リンゴのアロマに、カモミールのヒント。酸味と柔らかな果実のバランスが絶妙で、フレッシュで風味豊かな味わいはジューシーで長い余韻へと続く。
商品コード:11664E
商品コード:11665E
商品コード:11666E
白桃やマンゴーのリッチで芳香高い果実のブーケに、白い花や甘やかなスパイスのヒント。オイリーなテクスチャーが長くフレッシュな余韻へと続く、スパイシーなフィニッシュ。
商品コード:11667E
トロピカルフルーツやアカシア、リンゴ、バニラビーンズが混ざり合うエレガントなアロマ。シルキーで柔らかくしなやかなテクスチャーに、塩味のあるミネラルが中心に感じられる。ミネラルが頬を引き締める長いフィニッシュ。
商品コード:11668E
商品コード:11669E
商品コード:11670E
商品コード:11671E
ブラックベリーやチェリーの濃厚な果実のアロマに、スパイスやハーブが香るエレガントで複雑なノーズ。酸味とタンニン、果実味のバランスが良く、ふくよかに包み込むような味わい。
商品コード:11672E
チェリーやブルーベリーの熟した果実のアロマに、ドライフラワーやセージのアクセント。円熟でまろやかな味わいにミネラルのニュアンスが加わり、ジューシーな酸が続く。フィニッシュにはきめ細かいタンニンと共にスミレやラベンダーが心地よく残る。