セラン川の下流、シャブリのブドウ畑を流れる川の周辺に位置するフルショームのテロワールは、川によって洗われた沖積土壌が豊富で、他の畑よりも土壌がリッチ。これにより、シャブリのミネラル感を保ちつつ、より魅力的で心地よく、柔らかいワインが生まれる。黄金がかった緑色。トーストした香ばしいノートが感じられる新鮮な香り。口に含むと、塩味のノート、ミネラル感、レモンキャンディーのアロマが広がる。洗練されたエレガントなワイン。
鮮やかなルビー色のローブをまとったこのチャーミングなワインは、赤い果実の豊かなノーズをしている。味わいはまろやかでフレッシュ、軽やかで風味豊かなタンニンがある。
ジュヴレ・シャンベルタンのグラン・クリュの中で最南に位置するグラン・クリュ。明るい果実感と密度の高い凝縮した果実感が見事に調和した素晴らしいワイン。
シャンボール・ミュジニーの南端、エシェゾーに隣接する僅か1.10haの区画。樹齢は15年と55年が混在。レッドカラントやラズベリーのピュアな果実にバラやスミレなどの芳香豊かなアロマ。生き生きとしたザクロやクランベリーのフレーバーはジューシーな酸と柔らかなタンニン、洗練されたミネラルによってバランスを取り合っている。赤系果実とフローラルのノートのおかげでエレガントな風味が最大限に引き出たフィニッシュとなっている。
メルフィにある様々な土壌タイプの畑からのワインをブレンドすることでメルフィのエッセンスを昇華させ、シャルトーニュ・タイエが根差す地を総合的に表現したシャンパーニュ。リンゴの蜜のふくよかさとさわやかさを思わせるエレガントな香りが心地よい。旨みとして感じる細やかなミネラル感と果実のジューシーさに富むアタック。ハチミツやバターのふっくらとしたボリュームに加え、長期熟成の複雑さ、そしてアフターのフレッシュさが全体のまとまりを良くしている。高く広く華やかに感じられるのは、砂を多く含むメルフィのテロワールならでは。キュヴェ名はメルフィの守護聖人サンタンヌに因む。
初ヴィンテージ2011年。ドメニコ・クレリコの集大成として生まれたノーマル・バローロ。クリュ・ジネストラ主体にクリュ・モスコーニをブレンド。クオリティを高めるべく、これまで以上にクリュ・バローロの選果を厳しくしたため、このワインにはかつてのクリュ相当のブドウが使われている。チェリーやプラムなどのジューシーな果実、タバコ、革、スパイスの香り。厳格なタンニンを備えた堅固なストラクチャー。フィニッシュは長く力強い。クレリコが根差すモンフォルテを総合的に体現したバローロ。