初ヴィンテージ2011年。ドメニコ・クレリコの集大成として生まれたノーマル・バローロ。クリュ・ジネストラ主体にクリュ・モスコーニをブレンド。クオリティを高めるべく、これまで以上にクリュ・バローロの選果を厳しくしたため、このワインにはかつてのクリュ相当のブドウが使われている。チェリーやプラムなどのジューシーな果実、タバコ、革、スパイスの香り。厳格なタンニンを備えた堅固なストラクチャー。フィニッシュは長く力強い。クレリコが根差すモンフォルテを総合的に体現したバローロ。
わずか0.21 haの東向きの2区画。樹齢は平均55年。大変魅力的なアロマでレッドカラント、イチジク、スミレ、ミネラルにかすかなスパイスのヒントを感じる。驚くほどシルキーな口当たりを持ち、ジューシーな赤系果実のピュアな甘みから、次第にブラックチェリーやリコリス、強固なタンニンといった要素が現れてくる。引き締まったフィニッシュへ向かう中で塩気のあるミネラルが心地よく広がる。
東向き、海抜260~280mの1.55haの畑。エレガントな酸味とシルキーなタンニンが魅惑的なワイン。
チェリーやプラムのリッチな香りの中には、シナモンやリコリスなどの甘いスパイスのニュアンスも。赤や黒の果実に溢れ、タンニン・酸のバランスが良い。マルケらしい力強さを備えたワインで、過去にスローフード協会からベスト・デイリーワインとして表彰されるなど、専門誌からの評価も毎年高い。名前の由来はピチェーノ地方の文明のシンボルでもあるキツツキ。
1948年から1978年にかけて植樹された5つの区画からのブドウを使用。赤や青といった様々なベリーのバスケットに加えて、新樽由来の甘やかなニュアンスも感じられる。豊かな果実のエキス分のおかげでタンニンが柔らかくなり、ベルヴェットのようなテクスチャーが生まれている。
ムルソー・シャルムに隣接する0.30haの区画。味わいにムルソーらしさがあり、非常に魅力的で丸みがある。桃やネクタリンの完熟したアロマに、塩実を感じるミネラルが香る。口の中では素晴らしいボリューム感と力強さがある一方、美しい酸とミネラルが生み出す緊張感がワインに張りを与えている。フィニッシュには柑橘果実の皮のほろ苦さとともに力強い余韻が楽しめる。