
北側斜面の標高600~700mにあるコントラーダ、カルデラーラ・ソッターナのブドウを使用。火山灰は少なく、黒々としたこぶし大の軽石が表土のほとんどを覆うほどに存在する特徴的な土壌で、樹齢50~100年の古樹がほとんどを占める。単一畑のラインナップの中で最も多くのアロマやフレーバーを備えていながらバランスが整っており、満足度と軽やかさを両立したエレガンス溢れるワインとなる。

チェリーやブルーベリーの熟した果実のアロマに、ドライフラワーやセージのアクセント。円熟でまろやかな味わいにミネラルのニュアンスが加わり、ジューシーな酸が続く。フィニッシュにはきめ細かいタンニンと共にスミレやラベンダーが心地よく残る。

色調はルビーレッド。香りにはバラやスミレ、ラズベリーなどが感じられる。味わいは繊細で緻密なレッドベリーの風味がある。きめが細かいタンニンがミディアムボディのこのワインと調和している。

ミュジニー側の砂が多く含まれる区画。
ブラックプラムとカシスの果実の特徴に、土や煙のニュアンスが加わる。テクスチャーはより力強く、熟度と深みが際立つ。

エペルネ内、レ・フリルーという区画に植わるシャルドネとプティ・メリエを使用。2012年植樹。瑞々しい柑橘果実が主体となったアロマ。口に含むと、果実の熟度がありながら、強靭な酸も感じられ、ミネラル感豊かなフィニッシュで締めくくられる。

わずか0.3haの核から生み出されるワインで2022VTが初ヴィンテージ。
上品なピンクパープルの色合い。香りはエレガントそのものでありながら、奥に果実の深みを感じさせる。口に含むと、前方から後方まで続く素晴らしい果実の滑らかさが広がる。小さな赤いベリーやかすかなリコリスのニュアンスも感じられる。極めて洗練されておりしっかりとした存在感がある。