レ・バールはメルフィの集落の南側に位置する砂質土壌の単一畑で、1950年代にブドウ畑が再建される中、昔のシャンパーニュ造りをしのぶために接ぎ木なしでピノ・ムニエが植樹された。熟したリンゴや南国果実、バニラの豊かな香り。パワフルな果実やキレのある酸が純粋に表現され、接ぎ木なしのブドウならではの溢れんばかりのエネルギーに圧倒される。余韻は長くクリーミー。
初ヴィンテージ1995年。パワーとバランスの調和と厚みがあり豊富なテクスチャーとタンニンをもたらすクリュ・モスコーニから生まれたクレリコのフラッグシップ。クリュ・ジネストラのバローロよりもタンニン量が多くストラクチャーもしっかりとしているので、ワインに滑らかさを与えるため通常よりも長い熟成を経てリリースされる。バラの花や赤の果実を思わせる甘い香り。堂々たる味わいには偉大なバローロに必要な要素が全て詰まっている。畑の元の所有者クリスティーナに敬意を表し、また夭折した愛娘クリスティーナに捧げるキュヴェとしてこの名が付けられた。
0.48 haの東向きの区画。樹齢は平均60年。香ばしいモカの香りにレッドチェリー、ストロベリー、紅茶、バラの花びらのヒントを持つエレガントで上質なアロマ。シルキーでピュアな口当たりを持ち、伸びやかな果実の甘みが上質なタンニンとともに口いっぱいに広がる。非の打ちどころのない奥深さとボリューム感があり、後半にかけてより強くなるミネラルは複雑さを伴って美しい余韻につながる。ピノ・ノワールの集大成と呼んでも過言ではない別格のグランクリュ。
シャぺル・シャンベルタンの真上、クロドベーズの中でも中央やや北寄りの0.42haの区画。樹齢は平均65年。クランベリーとワイルドストロベリーの快活なアロマに心地よいオークのニュアンスが溶け込んでいる。口の中では初めにフルーツのコンフィのタッチを感じ、赤系果実ときらびやかな酸の見事な調和の後、焦点のハッキリと定まった塩味の強い余韻へとつながっていく。各要素のポテンシャルが非常に高く、長期熟成を期待させるドメーヌ最高傑作のひとつ。
松脂やぺトロールなど微かに還元を感じさせるニュアンスに柑橘系の皮の刺激的なアロマ。非常にリッチでジューシーなフレーバーに素晴らしい密度とエネルギーが感じられ、ビターなレモンを思わせるフィニッシュへと続く。
樹齢平均45年。プルミエクリュであるサンティエ、アムルーズに隣接するシャビオとシャンボールの真ん中に位置するシャトロのブレンド。キュヴェ名はリニエ夫妻の息子の名前にちなんでいる。レッドカラントやブラックチェリーのアロマ。ボリュームのあるリッチなフレーバーは口の中で素晴らしい凝縮感を保ち、ミネラルがしっかりと溶け込んだ長い余韻につながる。(全房発酵率100%)
ソルという名は、醸造所の最上のセレクションに与えられる。サン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾーネにある東向きの畑を使用。石を思わせるほどのミネラリーなキャラクターに、白桃やピリッと効いたハーブのヒント。張りのある塩味を伴った長い余韻は、熟成による更なる進化を期待させる。