鮮やかな紫色で、ジューシーな果実味が広がり、干しぶどうになる前の少し乾燥したチェリーのニュアンスが感じられる。口に含むと力強く凝縮された味わいで、レーズンの風味が少し感じられるが、それよりも非常に濃密な黒い果実が主体となっており、良い酸味とほんの少し乾いたタンニンが調和している。
ミルランダージュ(結実不良)を起こして、粒は小さいが、果汁が凝縮したブドウのみを用いた特別なキュヴェ。ハチミツ、スモーク、黄色い果樹園の果物、小麦のトーストの香りが広がる。太陽の光を浴びて凝縮した核を持った甘い果実味があり、歯ごたえのあるストラクチャーを形成するフルボディでリッチなワイン。
平均樹齢約60年。ブロションに位置するテラス状の畑で、所有区画は標高250-300mの間に4つに分かれる。薄い表土の下には鉄分を含む赤い粘土の層があり、ワインに独特のミネラル感をもたらす。しっかりと熟した黒い果実の香りに、ジュヴレらしい大地の芳香が重なり合う。優しい甘みを伴う、リッチで豊満な味わい。次期プルミエクリュ候補の声も高い、傑出したジュヴレのヴィラージュ。