チェリーリキュールに完熟したカシスやプラム、メンソール、スパイスの溶け込んだ複雑なアロマ。並外れたリッチさを持ち、豊満でジューシーなミディアム-フルボディのフレーバーには気品を感じさせる口当たりとはっきりとしたミネラルが備わっている。緻密なストラクチャーとベルベットのタッチが重なって非常に長い余韻が楽しめる。熟成によるポテンシャルは計り知れない。
通常の村名ピュリニーが複数区画のブレンドであるのに対し、このキュヴェは0.7haのモノポールかつ樹齢も最高60年と高い。また比較的肥沃で粘土が厚い土壌のため、よりリッチで力強い味わいとなる。レモンやリンゴ、白い花にわずかな新樽のニュアンスを感じるクラシックなアロマ。口に含むとしっかりとした張りと果実の凝縮感に満ちていて、素晴らしい奥深さ、ミネラルとエネルギーを感じる。
斜面のより上部に位置するレ・ティレはよりしっかりとしたミネラルが出ており、フレッシュなシトラスフルーツが溶け込んだ素晴らしいアロマを持つ。大変魅力的なミネラル主導のムルソーで、心地良い酸がエネルギッシュな印象を助長している。フィニッシュにかけて塩味もしっかりと感じられ、長い余韻が楽しめる。
Glarea は砂利の積み重なりという意味で、その名の通り砂利を多く含む土壌。それに加えて非常に特別なミクロクリマを持つ。標高は 220m-280m とこの辺りでは非常に低いが、その低さゆえに夜間に吹く冷気をまとった風がこの畑に流れ込みやすくなっており、昼夜の激しい寒暖差という絶好の条件を生む。緑がかったニュアンスのある麦わら色で、熟したバナナ、アプリコット、パイナップルが満ちた香り。フレッシュでジューシー、ふくよかで、特徴的なミネラルが感じられる。
フュイッセ村の中でもプイィ村に隣接している0.3haの区画。東/南東向き。標高265~300m。1er昇格前は「Vers Pouilly」という名でリリースされていた。柑橘果実の凝縮感のあるノーズにバニラやグリルしたアーモンドのヒント。余韻はとても長く、際立った果実味がはっきりと感じられる。
ライチやローズヒップなどのエキゾチックな魅惑的な香り。リッチで軽やか、そしてビロードのような味わい。引き締まってシャープなフィニッシュ。
美しく輝きあるルビー色。香りは、赤系と黒系の果実、スパイス、バニラの微妙な調和を感じさせる。フレッシュさ、調和と大胆さを併せ持つワイン。