ペーリはサン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾーネの南向き斜面にあるクリュ。樹齢約45年、土壌はポンカ。スパイス、黄桃、オレンジなアロマに仄かなハーブのニュアンスや塩っぽさが複雑さをもたらす。3つのソーヴィニヨンの中で最も緻密な味わいで、どっしりとした堅固な酸、焼き栗を思わせるオークの甘いニュアンスを備えている。
冷たい海流の影響により朝夕は霧に覆われる海抜230mの畑。痩せた砂質のゴールドリッジ土壌により、収量が自然と低くなる。熟したクランベリーやブラックベリーのアロマに、ラベンダーや土、シャルキュトリーの香ばしいノートが深みを与えている。口に含むと驚くほど表現力豊かな果実が躍動的に広がり、長く多層的なフィニッシュへと続いていく。
チェリーリキュールに完熟したカシスやプラム、メンソール、スパイスの溶け込んだ複雑なアロマ。並外れたリッチさを持ち、豊満でジューシーなミディアム-フルボディのフレーバーには気品を感じさせる口当たりとはっきりとしたミネラルが備わっている。緻密なストラクチャーとベルベットのタッチが重なって非常に長い余韻が楽しめる。熟成によるポテンシャルは計り知れない。
Glarea は砂利の積み重なりという意味で、その名の通り砂利を多く含む土壌。それに加えて非常に特別なミクロクリマを持つ。標高は 220m-280m とこの辺りでは非常に低いが、その低さゆえに夜間に吹く冷気をまとった風がこの畑に流れ込みやすくなっており、昼夜の激しい寒暖差という絶好の条件を生む。緑がかったニュアンスのある麦わら色で、熟したバナナ、アプリコット、パイナップルが満ちた香り。フレッシュでジューシー、ふくよかで、特徴的なミネラルが感じられる。
フュイッセ村の中でもプイィ村に隣接している0.3haの区画。東/南東向き。標高265~300m。1er昇格前は「Vers Pouilly」という名でリリースされていた。柑橘果実の凝縮感のあるノーズにバニラやグリルしたアーモンドのヒント。余韻はとても長く、際立った果実味がはっきりと感じられる。
ライチやローズヒップなどのエキゾチックな魅惑的な香り。リッチで軽やか、そしてビロードのような味わい。引き締まってシャープなフィニッシュ。