
上部のリュジアン・オーに0.45ha、下部のリュジアン・バに0.4ha、計0.85haの畑。平均樹齢は40年。フレッシュでピュアなレッドラズベリー、ダークラズベリー、スパイシーなプラムに土っぽさ、かすかな野性味を感じさせるアロマ。口の中では、フルボディで完熟果実とリッチなタンニンを感じる。ボリューム感と奥行きのある、スケールの大きいフレーバーは、驚くほど長く厳格なフィニッシュへと続いていく。リュジアンのお手本といえるワインで、長期熟成のポテンシャルが非常に高い。

レ・クアールはメルフィの畑の中央にある単一畑。砂が混ざった粘土が豊富な土壌で、地表から80cm下にはチョークの層がある。すぐ近くにあり同じくピノ・ノワールが栽培されているレ・ゾリゾーとは土壌が異なるため、よりミネラル豊かな味わいとなる。密度、エレガンス、軽やかさを兼ね備えている。

ムルソーのコミューンにある 8つの区画からくるブドウを使用した、レベルの高いブルゴーニュ・ブラン。リンゴなどのフレッシュな白い果実と柑橘系のアロマにミネラルの香り。溌剌さ、ピュアさが感じられ、非常によくバランスが取れている。

甘いチェリー、ストロベリーやラズベリーに杉、グリルした肉や林床のアロマが層を織りなしており、空気に触れるとアイリスの花のアロマが開いてくる。ミディアム-フルボディーのサテンのように滑らかで洗練された口当たりを持ち、首尾一貫してフレッシュな酸とブラックベリーやラズベリー、オレンジの風味が時間の経過と共に大きく広がって口内を満たしてくれる。計り知れないほどの熟成ポテンシャルを持つ偉大なワイン。

ムルソーのちょうど斜面が始まる丘のふもとにある区画。完熟した黄色系フルーツの力強さが良く出た香り高いアロマ。口に含むとリッチで濃密感な果実が広がるが、心地良い酸と美しいミネラルが支えることで見事なバランスを生み出している。リッチな区画から作られた飲みごたえあるムルソーで、テロワールをうまく表現している。

クラマンの単一区画0.15haに植わる1951年植樹のシャルドネ100%。キュヴェ名のバトーとはボートのことで、ボートのように真ん中がくぼんだ形の畑に由来。メイヤーレモン、フレッシュなピーチ、ミントにペイストリークリームの複雑なアロマ。フルボディで多面的に展開する味わい。エッジのきいたチョーキーなグリップが心地よく見事なバランス感を演出している。塩味のきいたミネラルがいつまでも続くフィニッシュ。圧巻のフラッグシップ。