サン・ズアンは、本拠地のサン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾーネのフリウリ語名。フリウリのワインたるフリウラーノに彼女たちが根差す土地の名前が与えられた。その名の通りこの村にある最高樹齢約60年の南西向きの畑から造られる。土壌はポンカと粘土。アタックは滑らかで甘く、黄色い果実をナッティなニュアンスが彩る。クリーミーな余韻にはほろ苦さも感じられる。
シュヴァリエ・モンラッシェに隣接する0.18haの区画。完熟した桃やリンゴに石っぽいミネラルが溶け込むアロマ。フレッシュでクリスピーな酸がしっかりとした果実のボリューム感を支え、そこに塩味を備えたミネラルが混ざることで驚くほど長い余韻につながっていく。
シャサーニュの北東部、ピュリニーの真隣にあるごくわずかな0.06haの畑に植わるブドウは樹齢60年。完熟したフレッシュな洋ナシ、リンゴ、シトラスに樹脂やフローラルのニュアンスが溶け込む魅力的なアロマ。ミディアム-フルボディで凝縮感のあるパワフルなフレーバーが口の中を覆う。複雑さの中に塩味もあり、活気に富んだフィニッシュで特にそれを感じる。村名クラスとしては驚くべき品質の高さのワインで、熟成によって更なる進化が期待できる。
初ヴィンテージの2000と2001と立て続けにトレビッキエリを獲得し、一躍脚光を浴びた最上級キュヴェ。ブラックチェリーやブラックベリー、チョコレート、黒いスパイスに加え、ほのかな樽のニュアンスを感じる複雑で重厚な香り。活気あふれる肉厚な完熟果実がどっしりと構えるタンニンに支えられたフルボディで、スケールの大きさに圧倒される。モンテプルチアーノの可能性を最大限に引き出したこの芸術品は、世界中で引く手数多である。
ヴァイセンキルヒェン村の北東に位置する標高270m、南向きの畑。ワイナリーが所有する中でも最も古い1907~1908年植樹のブドウが植わる。グナイス(片麻岩)主体に角閃岩が混じった土壌。熟した白桃、マンゴー、ライムの凝縮感のあるアロマにハーブやワイルドフラワーのヒント。繊細でフレッシュな酸、火打石を思わせるミネラルが美しく調和し、非常に長い余韻は力強くエネルギーに満ち溢れている。