ペトリュスやル・パンに匹敵するポムロール・スタイルのナパ・メルロがアミューズ・ブーシュ。ワインと芸術を同時にコレクションできるように、ムートンのようにラベルには毎年違う画家の絵が描かれる。2002年の初リリース以来、そのラベルの美しさとハイジ・バレットが造り出すエレガントなワインにより、瞬く間に入手困難となったのは当然の成り行きだ。
ヴェルドゥーノの最高峰と名高い単一畑モンヴィリエーロ。南向きで標高は250-320m。スパイス、リコリス、砕石が混ざり合った可愛らしいベリー系に、ローズヒップやラベンダーのフローラルな要素も現れてくるアロマ。たっぷりとした快活な口当たりは驚くほど奥が深く、アロマティックな表現力と重厚で複雑なボディが高次元で共存している。ワインの宝石と呼ぶにふさわしい最上級のバローロ。
ピュリニー村にある区画のブドウを使用した贅沢なドメーヌの入門ワイン。ナシやアプリコット、白い花を思わせる凝縮した瑞々しい果実。このクラスでは考えられないくらいゴージャスかつ品格に溢れる味わいに、数世紀に渡ってピュリニーに根差すカリヨン家の力量が感じられる。
ソノマ・コーストの北端に位置し、太平洋から数キロしか離れていないため、非常に冷涼な気候となる畑。痩せた砂質のゴールドリッジ土壌により、収量が自然と低くなる。コショウやオレンジの皮、スモーク、プラム、様々な色のベリーが溢れるトーンの高いアロマ。滑らかなアタックに続く生き生きとしたジューシーな果実にしなやかな酸、細かなタンニンが織りなす味わいは透明感とエネルギーに満ちている。
サントネの中でも、深みと複雑味を備えたワインを生むといわれるシャサーニュ側のエリアに位置するプルミエクリュ。斜面上部にあり海抜は300mと高いが、その名の通り石の塀に囲まれているため、ミクロクリマは暖かい。土壌はやせており、石灰岩を多く含む。ドメーヌでは1万本/haという密植でブドウを植えている。赤系ベリーのトーンの高いアロマ。リッチで丸みのある果実と、鋭角的なミネラル。ディティールに富むピュアでエレガントな味わい。