モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの区画に加え、リセのピノ・ノワール(赤ワイン)をブレンドし造られるロゼ・シャンパーニュ。熟した赤いベリーやイチゴの生き生きとしたアロマ。ふくよかで丸みのある味わいには、きめ細やかな泡が美しく溶け込んでいる。
ブレゼの西と北西向きの畑で、古いものは1970年に植樹されたカベルネ・フランから造られる。ベルベットのように滑らかな質感に、クランベリー、ブラックベリー、プラムの風味が重なり、スギのニュアンスが複雑さを添える。全体を通して、非常に調和が取れており、溌剌とした酸が中盤を引き立て、豊かなスパイスの効いた印象的なフィニッシュへと導く。
このアペラシオンとしては信じられないほどの低収量に抑えられ、柔らかな口当たりとスパイス、蜂蜜の香りが心地よく表れている。圧倒的なボリューム感が印象的だが、標高の高い区画に由来する高めの酸が引きしめるエレガントで濃密なサン・ヴェラン。
初ヴィンテージ2009年。クレリコのネッビオーロの素晴らしさを知るのにうってつけの新たなワイン。海抜250mにある南西向きのバローロの畑サン・ピエトロのネッビオーロから造られている。イチゴやチェリー、プラムなどの甘く力強い果実。柔らかなタンニン豊かな味わいはゴージャスかつエレガント。尚、同じネッビオーロ100%でも長期熟成のバローロではなく、早くから楽しめて理解してもらえるワインであることを示すため「私を分かって下さい!」という意味を持つキュヴェ名となった。
バラ、スミレ、クローブのアロマティックな香り。フィニッシュにはメンソールやタールのニュアンス。丸く優しさに満ち溢れており、バローロとはこれほどまでに美味しいものなのだと再確認してしまう。そして合わせる料理もかなり幅が広いということに気付かされる。
マストロヤンニの最上クリュであり、ブルネッロで最も名高い単一畑のひとつ。マストロヤンニが構える丘の頂上付近、海抜400mにある石を多く含むシルト質土壌の南西~西向き斜面に位置するため、豊かな日照が濃厚な果実をもたらす。ブラックチェリーやスモーク、リコリス、スパイスの艶やかな香り。密度の高い甘美な果実が口の中で弾ける。男性的なストラクチャーには厳粛な深みと複雑さを備えている。