レモンの砂糖煮や洋ナシ、黄桃を思わせる優しい香りに、樽由来のスモーキーさ。ブドウの熟度を感じさせるとろりとした舌触りだが、しっかりとした酸を備えあくまで透明感を損なわない美しさがある。クリアだが様々な要素が詰まった複雑な味わいで、余韻に伸びがある。丸さ、透明感、全体のバランスが素晴らしく、下手なムルソーよりもよほどムルソーらしい、偉大なワインである。
標高480-570 mに位置する畑。ピュアなチェリーのアロマにローズポプリやマッシュルーム、アカシアウッドのニュアンスが複雑に重なり合う。豊かな果実のエネルギーに美しい酸と繊細なタンニンが調和した、クラシックなブルネッロ。
アヴィーズの堅牢な骨格に、クラマンのきめ細かくピュアなキャラクターとオジェのふくよかさが溶け込んだ、コート・デ・ブランの魅力あふれるブラン・ド・ブラン。洗練されたシャープなスタイルの中にはスケールの大きさも感じられ、余韻も非常に長い。
畑の標高は350-500mと高く、またシャルドネに適した粘土石灰の土壌のおかげで、熟度と酸度のバランスが素晴らしい上質のブドウが得られる。プティ・ペイルジャックといえる華やかな香りに目の詰まった非常に滑らかな果実。表情豊かで飲みごたえのあるフルーティなシャルドネ。