リコリスや、レッドチェリーに加えて土やスパイス、わずかな野性味を感じるアロマ。外観とは裏腹に力強さを備えており、驚くほど長期熟成のポテンシャルを持っている。
平均樹齢40年、シャルム上部のペリエールに隣接する最高の区画から造られるドメーヌのフラッグシップ。はちきれんばかりのパイナップルや黄桃といった果実に、ヘーゼルナッツやスパイシーなオークのアロマ。口に含むとジューシーで凝縮した果実の厚みを感じ、岩を砕いたような力強いミネラルが塩気を伴う長い余韻へと続いていく。
所有する最高の畑であるGGのヘルベルクとへーアクレッツの若木のブドウ(樹齢5-29年)を使って造られる。アプリコットやピーチ、またミントやレモンバームといった植物系の要素に加え、ミネラルのノートもある。みずみずしくジューシーでブドウの力強さがあり、エレガントな酸と爽快なミネラル、そして素晴らしいフィネスを感じる。フィニッシュはピュアで塩味がある。この価格帯では間違いなくドイツ最高の辛口リースリングの一つ。
プレイ村にある南西向きの畑の樹齢30年以上のブドウを使用。ジュリアンが初めてビオディナミの手法を取り入れた11haの単一区画。蜂蜜や砂糖漬けのレモン、オレンジの皮にグリーンペッパーのアロマ。バランスの取れた口当たりで、フレッシュな洋ナシやオレンジリキュールを彷彿させる濃密さを感じる。その一方で、ミネラルに由来するピンと張りつめた緊張感があり、ミントのフレッシュさと心地よいスパイスのパンチが持続していく。
樹齢45年、0.1ha。東向きの1区画。心地よいオークのニュアンスに清涼感を感じさせるピュアなアロマにはダークカラント、レッドチェリー、ブラッドオレンジ、スパイスに野性味のニュアンスを感じる。口の中では大変バランスが良く、噛み応えのあるタンニン、マーマーレードやオレンジピールの強いフレーバーを持ち、驚くほどの奥深さと長い余韻を兼ね備えている。高貴さとスタイリッシュさが両立する将来有望なプルミエ・クリュ。
リオハ・アルタ、ビラルバ、オリャウリの樹齢80年の特別なブドウを使用し、納得いくものができた年のみリリースする上級キュヴェ。コンクリートタンクで澱と共に長期熟成させるとどうなるかという実験をしたところ、素晴らしい結果が得られたため生まれたワイン。熟成からくる肉や土のニュアンスに樽由来のスパイスやスモークが見事に溶け込んだ複雑で品のあるアロマ。口に含むとクリーンな果実味が非常に心地よく、洗練されたテクスチャーと上品なタンニンがある。非常に長い余韻の中で美しい酸とヴェルヴェットのタンニンが折り重なっていく。
ヴェルテュ村にある0.5haの単一区画。南東向きで1956年植樹のブドウが植わっている。ペイストリー、レモングラス、砂糖漬けのレモンに心地よいアーモンドのヒントが混ざるアロマ。アタックはたっぷりとしていて、すばらしい酸がシャープで張りを与えている。ドライアプリコット、トースト、ヌガーといった要素を感じ、時間と共に白胡椒のニュアンスも表れてくる。フィニッシュはパワフルでリッチ、張りがあり若干の塩味が心地よさを長引かせている。