シュロスベルクはゾンネンウーアーに隣接する区画で、より骨格のある酸とはっきりとしたミネラルの後味が特徴。ブルースレート主体。グレープフルーツや青リンゴのアロマには砕いたスレートのニュアンスが溶け込む。口に含むとみずみずしさがありながら洗練されており、凝縮した果実と僅かな塩味を伴う長いフィニッシュへと続いていく。
樹齢35年以上。熟した黒果実やスパイスのアロマ。エネルギーに満ちた赤系果実のフレーバー。ミネラルと美しさのあるフィニッシュで締めくくられる。
赤っぽい鉄分を含んだ火山性土壌、レッドスレート主体。グレープフルーツや砂糖漬けのオレンジにハーブやスパイス、スレートのヒント。口に含むと果実の透明感、フローラルのエッセンス、上質なミネラルが見事に折り重なり、フィニッシュに至るまで美しく持続する。凝縮した果実の甘やかさとフレッシュなミネラルが非の打ち所がないほどに調和している。
プルミエ・クリュであるボーモンの上部に位置する東向きの畑。樹齢は70年以上と高樹齢。濃縮感のある赤系果実のフレーバーがエネルギッシュ。ミネラルも力強く、バランスの取れた美しく長いフィニッシュで締めくくられる。
口当たりはエレガントでクリスピー、繊細な酸味があり、ドライローズのフレッシュでフローラルな香りが漂う。非常にピュアな果実感が特徴。
モーゼル中部のキンハイム村に位置する南-南西向きの急な斜面の畑。樹齢は平均30-60年。グレー&ブルースレート主体。熟した白桃やグレープフルーツを思わせる果実に、貴腐由来の繊細なスパイスのノート。濃密で凝縮感のある口当たりは、甘やかだが上品。フレッシュな酸がワインに素晴らしい正確性、フィネス、エレガンスをもたらしている。濃厚でありながら重さを感じさせない素晴らしいバランスを持つベーレンアウスレ-ゼ。
熟しているが涼やかさも感じる野生のブラックベリーのアロマ、オレンジの皮やスパイス、メンソールのヒントを感じ取れる。繊細で石のようなミネラルを備えた活気のあるフレーバー。タンニンが非常にきめ細かく、長いフィニッシュが続いていく。
モーゼル最高の畑の1つとして知られるツェルティンガ―・ゾンネンウーアーの中でもとりわけ樹齢の高い(80-100年)ブドウを使用。ほとんどが接ぎ木していない。ブルースレート主体。熟したアプリコット、オレンジ、トロピカルフルーツにスレート由来のスモーキーなニュアンスとヨード香が溶け込むアロマ。張りのあるみずみずしい果実味と、丸みを帯びたクリーミーな口当たりのバランスがよく、偉大な複雑さを兼ね備えている。
Vosne Romaneeを代表するプルミエ・クリュであるSuchots。ラズベリー、クランベリー、レッドチェリーなど成熟した赤系果実の中にスパイスの風味があり非常に複雑な味わい。葡萄本来のクオリティの高さから、非常に長い瓶熟成のポテンシャルを持つ。