カゼルに南あるレク・デル・ヴィ(オクシタン圏の言葉で生命の水)と呼ばれる2haの区画。標高は220mで粘土石灰質土壌。2008年植樹の若いシラーを使用。名前の由来は区画名とフランス語の水の発音O(オー)を掛け合わせたものから。すみれ、黒系と青系果実、リコリスと胡椒のようなハーブのアロマ。フレッシュでピュアな果実味、クリスタルのようにきらびやかな酸とミネラルを感じる。南向きの畑で育つ若木のシラーとは思えない程焦点が定まっており、エレガントな仕上がり。
ランゲンロイス村周辺の11ha。標高は250-280m、南向きのロス土壌の畑。樹齢は平均30年。オレンジの皮、ハーブ、そしてリンゴのニュアンスを持つクリーミーなアロマ。素晴らしくクリスピーで、生命力にあふれ、わずかに白いパンのノートも感じられる。ジューシーで生き生きとした果実味で、シトラスフルーツ、マルメロを感じさせるフィニッシュ。美しく流れるようなミディアムボディ。ハーモニー(調和)のワイン。
樹齢50年、クラマンのブドウ100%使用。ヘーゼルナッツ、ドライペアー、アプリコット、ドライフラワーにオークのニュアンスが織りなす複雑なアロマ。クリーミーな泡が心地よく、力強くも柔らかな果実味が酸、ミネラルと調和することで奥深い味わいを生み出している。何層にも重なるフレーバーは塩味を伴うミネラルと共鳴し長い余韻へとつながっていく。クラマンの魅力を余すところなく表現した一本。
チェリータルト、ラズベリーやキャラメルなどのアロマに加え、バニラやスパイス、スモーキーなフレーバーへと発展する。リッチで滑らかなテクスチャーを持ち、マイルドなタンニンのあるミディアム・ボディー。ファーストヴィンテージ(2000年)を作る際に、7つの契約農家が高樹齢のジンファンデルを提供してくれたため、キリスト教の七つの大罪にちなんで”7 Deadly Zins”と名付けた。
ヴェルドゥーノにある標高や向きの異なる複数の畑のブレンド。ブドウはペラヴェルガと呼ばれる土着品種。鮮やかなレッドチェリー、ラズベリー、甘みのあるタバコ、バラの花びら、ミントのアロマ。軽やかでフレッシュなミディアムボディのフレーバーで、エネルギッシュな印象が伝わってくる。心地よい酸のおかげで幅広い食事と合わせることができる。
アイはピノ・ノワール最上のグランクリュとして名を馳せるが、シャルドネも村全体で1割のみ栽培されている。リシャール・フリニョーでは、海抜400mの斜面最上部に所有するわずか1haのシャルドネの区画から、アイ100%の希少なブラン・ド・ブランも手掛けている。熟した洋ナシやリンゴなど、白から黄色の果実が豊かに香る。鋭角的な酸に続くハリのある果実。綿密なテクスチャーと丸く均等に広がる味わいは正しくアイ。
クロ・ド・ラ・ユットのすぐ裏手に位置する僅か1.5haの区画。マンダリンオレンジやアプリコットに繊細なフローラルのアロマ。口の中ではフレッシュな柑橘果実と上質なミネラル、心地よい苦みが一体となりスムースでデリケートなフレーバーが楽しめる。シュナン・ブランの持つフィネスが余すところなく明確に表現されている。