
レモンの砂糖煮や洋ナシ、黄桃を思わせる優しい香りに、樽由来のスモーキーさ。ブドウの熟度を感じさせるとろりとした舌触りだが、しっかりとした酸を備えあくまで透明感を損なわない美しさがある。クリアだが様々な要素が詰まった複雑な味わいで、余韻に伸びがある。丸さ、透明感、全体のバランスが素晴らしく、下手なムルソーよりもよほどムルソーらしい、偉大なワインである。

標高480-570 mに位置する畑。ピュアなチェリーのアロマにローズポプリやマッシュルーム、アカシアウッドのニュアンスが複雑に重なり合う。豊かな果実のエネルギーに美しい酸と繊細なタンニンが調和した、クラシックなブルネッロ。