並外れた凝縮感を備えつつも、酸とミネラルが美しく、複雑さとエレガントを併せ持った味わい。
並外れた凝縮感を備えつつも、酸とミネラルが美しく、複雑さとエレガントを併せ持った味わい。
クロアットは、イタリア最強のカルトワインとして名高いミアーニの当主エンツォ・ポントーニが植樹、栽培、醸造すべてを自らの手で行なう新プロジェクトである。その全プロセスにおいて、考え方や方向性は全く変わらず、ミアーニに対してと同様の深い愛情と情熱が注がれる。『グランクリュ』ともいえるフリウリ最良の産地、ブットリオにある畑ソット・ダ・モンを所有するのがクロアット家であり、そのままワイナリー名となっている。誰よりも長い時間を畑で過ごすことで有名なポントーニが、長年の研究結果からその畑の類まれなるポテンシャルに確信を持ったことで、このプロジェクトは生まれた。
2001年にポントーニにより、斜面上部にソーヴィニョン、下部にメルロの植樹が行なわれた。ラベルに記された『Clas(=石)』の文字が示す通り、表面は小石に覆われた砂利質で、地中30cmは粘土質、より深い場所は小石、粘土、石灰の混合土壌となっており、マール土壌であるミアーニ本人の畑との相違点がここにある。ミアーニのワインは濃厚なパワフルさが魅力であるのに対し、クロアットのワインは低収量のブドウが生む並外れた凝縮感を備えつつも、酸とミネラルが美しく、複雑さとエレガントを併せ持った味わいとなっている。畑仕事だけでなく、醸造、熟成まですべてエンツォ・ポントーニがミアーニと同じ施設で行っていたが、ミアーニの小さな蔵では醸造スペースが足らなくなってきたため、2011ヴィンテージよりエンツォの信頼厚いロンコ・デル・ニェミツが醸造施設を提供。全ては「中途半端な仕事をするわけにはいかない」というワイン造りに対する責任感からだが、引き続き栽培及び醸造にはエンツォが全面的に携わっている。フリウリ最良の土地と、フリウリの二人のトップ生産者のコラボレーションにより生み出されるこのワインは、イタリアワインを語る上でなんとしても手に入れて飲まねばならない1本である。
商品コード:00701E
樹齢10年に達した2011ヴィンテージより満を持して生産。オベリスコはブットリオの丘の一番高いところにある最高の区画。洋ナシやアーモンドを思わせる非常に熟した香り。コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリの中でもより温暖なブットリオのお手本的なボディ豊かで柔らかなフリウラーノ。
商品コード:10055E
熟度の高い柑橘系の果実のニュアンスに、樽由来のほどよいロースト香。果実はたっぷりとしているが重々しさはなく、全体的に透き通ってクリーンな印象。緻密なミネラルが余韻を引き締める。
商品コード:00704E
熟した白桃にハーブのアクセント。ふくよかでありながらクリーンな果実は非常にフレッシュで溌剌とした印象。余韻には芯の通ったミネラル感が心地よく残る。
商品コード:00702E
『Clas(=石)』の名が示す通り、砂利を含む粘土石灰質の土壌が特徴的な区画。よく熟した黒系果実と赤系果実のフレッシュで豊満な香り。凝縮したエッセンスを感じるが決して重苦しくなく、緊張感のある酸と豊富なミネラル分がもたらす軽やかさと複雑さの調和が秀逸。
商品コード:00703E
斜面上部に位置するクロアット最高の区画オベリスコからのブドウのみを贅沢に使用。よく熟した黒系果実と赤系果実のフレッシュで豊満な香り。凝縮したエッセンスを感じるが決して重苦しくなく、ぴんと緊張感のある酸と豊富なミネラル分がバランスを取っている。その軽やかさと複雑さの調和が秀逸。