キュイの単一区画(0.65ha)からのシャルドネ100%。樹齢は55年。完熟したリンゴ、アプリコット、ブリオッシュ、カモミールや蜂蜜などの表現力豊かなアロマ。濃厚で官能的な口当たりを持つ一方、美しい酸とミネラルがエネルギーを与え驚くほど生き生きとしている。長い余韻の中では古樹由来の自然な豊かさとフィネスがいつまでも口内を満たしている。区画と品種の個性を最大限引き出した渾身のキュヴェ。
メニルのブドウのみで作られる。ワイン名は区画名に由来。砂糖をまぶした柑橘果実、ベルガモットやジンジャーにバニラのニュアンスを感じる表情豊かでフレッシュなアロマ。アタックは心地よく、鋭い酸としっかりとしたボディーを持つ。果実とオークの絶妙なバランスに塩っぽいミネラルとかすかな苦みが重なり、直線的でチョーキーな長い余韻につながっていく。
コルディエのラインナップでも特に優れたテロワールを持つ畑から生み出される。樹齢70年以上の4つの区画を巧みにブレンドすることにより、複雑味のあるバランスの取れた味わいを表現したメゾン・クリストフ・コルディエの自信作。
サン・トーバンに隣接する0.12haの畑、樹齢は50年。サン・トーバンへと続く谷の斜面下部に位置するため、冷たい空気が通りワインにピュアなアロマと清涼感をもたらす。グレープフルーツ、リンゴ、白い花のアロマ。アタックには厚みがあり、スケールの大きさを感じさせる。力強い果実味と同時に、伸びやかなミネラルと酸を兼ね備え、熟成で更なる進化を確信させる偉大なワイン。
イザベルがその品質の高さに惚れ込んだ、1928年植樹の古樹から生み出されるサンソー。石英由来の砂がワインに自然なタンニンとフィネスをもたらしている。ハーブを感じるスパイシーで芳香なノーズに、チェリーやラズベリーの華やかで凝縮感のある果実のフレーバー。古樹ならではの複雑性と見事なまでの余韻の長さ。
ロゼータはサン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾーネにある南西向きの畑。構想から10年経って作られたニエミツ渾身のソーヴィニヨン。フランスのクローンと交配して作られる。よく熟しており輝く酸が特徴。
ヴォリューム感のある赤系果実を中心に、コリアンダーや白コショウなど白系スパイスも感じさせる非常に複雑な味わい。
涼感のある非常に魅力的な赤いベリー、花の香り、スパイス、土の香りが、渾然一体となり混ざり合う複雑なノート。口に含むとアタックから集中力のある果実がしっかりと感じられる。滑らかで洗練された口当たりを持ちながら、石のように鮮烈なミネラルをともない長いフィニッシュを迎える。