
クオリティにこだわり、品種別ではなく区画ごとに手作業で収穫したブドウをさらに選果し、ステンレスタンクにて低温発酵。柑橘類や洋ナシの瑞々しい香り。マルヴァジア・デル・ラツィオの華やかさ、マルヴァジア・ディ・カンディアのボディ、トレッビアーノ・トスカーノの繊細さと爽やかな酸、そしてグレコのストラクチャーが継ぎ目なく溶け込む混植・混醸ならではの味わいは、どんな料理にも寄り添う懐の深さとフレッシュさに満ちている。

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノのD.O.C.G.生産エリアの中でも『フィアーノの聖地』とされるラピオにある畑は海抜570mの南西向き斜面と、風通し・日照量ともに理想的。フィアーノ特有のアカシアの蜜やナッツ、フレッシュハーブのヒントが継ぎ目なく白い果実に溶け込んだ濃密な香り。熟した洋ナシやリンゴの甘い果実に続き、精緻な酸、とろみのある凝縮感、スモーキーなニュアンスが波のように押し寄せる。夢のように甘美で洗練された比類なき偉大なイタリアの白。

ロシアン・リヴァー・ヴァレーの中でも特に涼しいグリーン・ヴァレーにある東向き斜面の単一畑から造られる限定生産キュヴェ。1969年に植樹されたこのエリアで最も古いシャルドネの畑のひとつで、かつてキスラーにブドウが供給されていた。熟した黄桃や南国系果実、クローヴ、バニラ、ハチミツ、トーストなどニュアンスに富む複雑な香り。黄金色の外観そのままの濃厚な味わいだが、肉厚の果実を確固たる酸の背骨が支え、冷涼な気候を反映したしなやかさと見事なエレガンスも備える。

リアス・バイシャスの代表的サブ・リージョン、バル・ド・サルネスのクラシックな魅力をシンプルに楽しむために生まれた正統派アルバリーニョ。ミネラル香る涼やかなアロマ。クリーンなアタックに続き、徐々にマセドニアのフルーツや蜜っぽさを備えた果実が広がる。しっかりとしたミネラル感とフレッシュな酸が味わいにメリハリを与え、伸びやかさを与えるフィニッシュには、ほのかな塩っぽさが漂う。

桃やイチゴのクリーンなアロマに清涼感あるシトラスのニュアンス。軽やかかつふくらみある果実にフレッシュな酸。白桃やレッドカラントが香るチャーミングな余韻。この土地ならではの深いミネラル感を備えている。