
斜面のより上部に位置するレ・ティレはよりしっかりとしたミネラルが出ており、フレッシュなシトラスフルーツが溶け込んだ素晴らしいアロマを持つ。大変魅力的なミネラル主導のムルソーで、心地良い酸がエネルギッシュな印象を助長している。フィニッシュにかけて塩味もしっかりと感じられ、長い余韻が楽しめる。

冷たい海流の影響により朝夕は霧に覆われる海抜240mの畑。土壌は砂質ローム。寒暖差が大きく、エレガントでありながら焦点の定まったワインが生まれる。ブラックベリー、チェリーの瑞々しいアロマにリコリスやポプリのアクセント。口に含むと素晴らしい凝縮感があり、力強さと絹のような質感が両立している。余韻は長くニュアンスに富んでいる。

1927年、1986年植樹という古樹が植わる複数区画のブドウをブレンド。砂糖漬けのレモンピール、マジパン、ペストリーなどの香りがグラスから漂う。フルボディで幾重にも重なる複雑な香りは非常に凝縮感がある。クリーミーな質感が心地よく、核となっている果実味と酸のバランスが素晴らしい。

華やかなバラや赤系果実のノート。繊細で軽やか、洗練されたミネラルが心地良い。アプローチャブルで魅惑的なワイン。

北側斜面の標高800mにあるコントラーダ、ボッカ・ドルツォのブドウを使用。この区画は1981年の噴火で溶岩流の影響を受けたが、畑付近に存在した高い壁のおかげでごく僅かな区画が奇跡的に生き残った。その区画がこのワインに使われている。キュヴェ名にある”ダガラ”は現地語で”神に救われた”という意味を持つ。豊かな果実味と複雑性を併せ持ち、非常にバランスの取れた味わい。

鮮やかなルビー色。ラズベリー、カシスの印象的な香り。 口当たりはフレッシュで、コショウのようなニュアンスがある。