
ルイ・カリヨンから受け継いだプルミエクリュの筆頭であり、ジャスパー・モリスが『別格1級畑』と評価する畑。ピュリニーの斜面中腹にあり、ムルソーのペリエールとシャルムに隣接する。シトラスや黄桃のアロマにスパイシーなオークのニュアンス。ムルソーを思わせるリッチさの中に、ピュリニーの確固とした品の良さと洗練を備えている。

ブットリオにある南東向きの畑で、植わっているブドウのほとんどが樹齢100年以上。そのため収穫量は制限されるが、驚くほどの果実の濃度とボリュームが生まれる。

粘土質の土壌からその名がついたアルジラ。 凝縮果実と複雑味、バラのアロマの色気に魅了される。心地よい酸味を備えた活気に満ちた味わい。タンニンはシルキーで、美しいフィニッシュを迎える。

最初にエレガントなシトラスの香りが広がり、その後還元香が現れる。口中にはクリスタルウォーターや濡れた石のニュアンスが感じられ、ピュアで力強く、エネルギーに満ちたワイン。

斜面中腹にあり、ひとつ畑を挟んだ南隣はプルミエクリュのグット・ドール。粘土が多めの粘土石灰質土壌で、東向きの区画。良く熟したグレープフルーツの香りとローストナッツの香り。よりリッチでミネラル感はしっかりとあるものの、丸みのあるストラクチャー。

ミネラル感を明確に感じさせる火打石やヨードの香りと完熟したグレープフルーツやオレンジなど柑橘類の風味。口当たりは引き締まっており、長い余韻が残る。

モーゼル中部を代表する銘醸畑。樹齢は約60年。固く、重いグレースレートが主体でごつごつした石がちな土壌。瑞々しい白桃に、湿ったスレートを思わせる力強いミネラルのノート。フレッシュでありながらまろやかな口当たりで、アフターには塩味がしっかりと感じられる。純粋さと力強さを兼ね備えている。

ワイナリーの後ろに位置する南向きの区画とさらに南西に位置するクショワの区画から造られる。ブドウの樹齢は30年。軽快でフレッシュな赤系・黒系ベリーのアロマがかすかな土のニュアンスを引き立てている。口の中ではジューシーなフレーバーが心地よい刺激となり、穏やかで優しいフィニッシュへと続いていく。