ジャン=マルク・ブロカールは、実に200haに及ぶ自社畑を所有するシャブリ最大級のワイナリーである。同時に、100ha以上を有機農法またはビオディナミに転換しているブルゴーニュ最大のオーガニックワイナリーでもある。 シャブリには多数のワイナリーが存在するが、この規模の大きさとクオリティの高さを両立できるドメーヌは、ここを置いて他には見当たらない。
ジャン=マルク・ブロカールは、実に200haに及ぶ自社畑を所有するシャブリ最大級のワイナリーである。同時に、100ha以上を有機農法またはビオディナミに転換しているブルゴーニュ最大のオーガニックワイナリーでもある。 シャブリには多数のワイナリーが存在するが、この規模の大きさとクオリティの高さを両立できるドメーヌは、ここを置いて他には見当たらない。
1946年にコート・ドールのショードネ=ル=シャトーで農家の家庭に生まれたジャン=マルク・ブロカールは、1960年代後半に農業の将来が十分でないと判断し、一度は農業から離れてオーセールでエンジニアになった。その後、将来の妻と出会い、彼女の両親がサン=ブリ=ル=ヴィヌーのワイン生産者であったため、ソーヴィニヨン・ブランの生産を手伝うことになった。当時のシャブリは1800年代のフィロキセラ禍から復興しきれていなかったが、ジャン=マルクはワイン生産に再度携わる中で、シャブリというアペラシオンはまだ死んでおらず、不死鳥のように必ず復活すると信じるようになった。ジャン=マルクは自分のワイナリーを立ち上げようと決意した。スタート時には資金が不足していたため、妻の両親からプレイ村に1haの畑を借りて最初のブドウ畑とし、数年後にはそこに自身のワイナリーを建設した。このたった1haのプレイ村の畑が、後にシャブリを代表するドメーヌ・ジャン=マルク・ブロカールの礎となるのである。ジャン=マルクは早くからフランスだけでなく国際市場にも目を向けていたことが功を奏し、世界的な人気を獲得し、結果的にシャブリ復興の立役者となった。
ジャン=マルク・ブロカールは、土壌、ブドウ、そして生命に対して尊敬の心を持ち続けていた。そして、その信念は現在の当主である息子のジュリアン・ブロカールに引き継がれている。1973年生まれのジュリアンは、エンジニアリングを学んだ後、1995年から父と一緒に働き始めた。ジャン=マルクはジュリアンがまだ幼いころからワイン造りの才能があることを見出していた。ジュリアンはワイン生産に携わる中で、除草剤や殺虫剤を使用した農法に強い疑念を抱くようになった。何とかして除草剤や殺虫剤を使わずにブドウ栽培ができないかと様々な探求・研究をした結果、ビオディナミに行き着いた。そして、これからのドメーヌの未来は有機農法とビオディナミ農法にあると父のジャン=マルクを説得した。ジャン=マルクも息子の意見に耳を傾け、1997年から有機及びビオディナミへの転換を始めた。そして2006年に初めて、ラ・ボワッソヌーズ(区画名)で有機認証を取得した。
ビオディナミにおいて彼らが特に重要視しているのは、土中の多様な生物を守り、増やすことである。例えば、ジャン=マルク・ブロカールが近年実施しているカバークロップの活用がまさにこの目的とマッチしている。地球温暖化の影響でシャブリは以前より暑く乾燥しているため、ブドウが水不足にならないよう注意を払う必要がある。カバークロップの活用とは、株と株の間に豆類や穀類を植え、土壌に直接日光が当たらないようにすることが目的である。さらに、ブドウ以外の植物が土壌に根を張ることで、土壌内により多くの空気が含まれるようになり、冬になると栄養分をもたらし、枯れる際にも土壌に水分を与えてくれる。その結果、土中の生物を死滅させるのではなく、その活動を助けるのである。これにより、土壌の生命力が豊かになり、彼らにとってビオディナミの理念を体現する栽培手法の一つとなっている。現在、ジュリアンは「畑を森林にする」という目標を掲げている。それにはブドウだけでなく他の果物を植えたり、家畜を飼うことも含まれる。また、大きな樹を植えて影を作るなどし、自然の力で地球温暖化を克服しようとしている。畑全体で様々な生命が共存し、循環することで素晴らしいエコシステムが確立されると彼は信じているのである。現在では、50%以上の自社畑が有機農法またはビオディナミへの転換を完了している。彼らはブルゴーニュ最大の有機農法を実践しているドメーヌであり、世界的に見ても有機農法に関する重要な役割を担っている。将来的にはすべての畑を有機またはビオディナミに転換することを目指している。
「常に改善を考え、壊れていなくても改善する。そうしなければ、それを行う者たちと競争できないからだ」。このような信念を持つジュリアンが率いるジャン=マルク・ブロカールが、今後もシャブリ、ひいてはブルゴーニュのリーダーであり続け、素晴らしいワインを生み出し続けることを我々は確信している。
商品コード:12195E
薄い黄色に銀色のきらめきがある外観。香りには白い花と新鮮な果実が感じられ、味わいには心地よい緊張感と繊細なミネラリティがある。口当たりが良く、丸みを帯びた心地よいワイン。
商品コード:12209E
プティ・シャブリは、主に石灰岩からなるポートランド土壌に根を下ろしている。このアペラシオンはシャブリワインの中でも最もフルーティーで、新鮮なワインだ。黄色に緑がかった色合いで、ライム、グレープフルーツ、パッションフルーツの香りが感じられる。エネルギッシュで持続性がある。
商品コード:12208E
レモン、白桃、黄色い果実の香りが特徴。口当たりは丸く、豊かな味わい。独特で円熟したワインだ。
商品コード:12196E
外観は明るい薄黄色で、緑と銀色の光沢がある。香りにはレモン、タンジェリンの花のアロマが感じられ、味わいにはフレッシュなアプリコット、シトラスの皮、タンジェリンなどの豊かな風味がある。密度がありながら繊細なワイン。
商品コード:12211E
明るく純粋なライム色。香りは新鮮で、中程度の密度。口に含むとフルーツの甘さとエレガンスが感じられ、いつものように新鮮な白い果実の味わいが広がる。長い余韻があり、ほのかにハニーサックルのニュアンスが感じられる。
商品コード:12191E
セラン川の下流、シャブリのブドウ畑を流れる川の周辺に位置するフォーシュォームのテロワールは、川によって洗われた沖積土壌が豊富で、他の畑よりも土壌がリッチ。これにより、シャブリのミネラル感を保ちつつ、より魅力的で心地よく、柔らかいワインが生まれる。黄金がかった緑色。トーストした香ばしいノートが感じられる新鮮な香り。口に含むと、塩味のノート、ミネラル感、レモンキャンディーのアロマが広がる。洗練されたエレガントなワイン。
商品コード:12190E
グランクリュの谷の右側に位置するシャブリ・プルミエ・クリュ・モンテ・ド・トネールは、間違いなくプルミエ・クリュの中で最も完成度が高い。ミネラル感、花のタッチ、豊かさが凝縮され、偉大なヴィン・ド・ガルド(長期熟成ワイン)に仕上がっている。アプリコットの香りに、バターとリコリス、ホワイトペッパーのタッチが加わる。素晴らしいミネラル感を持ち、力強く構造的なフィニッシュ。
商品コード:12193E
グランクリュの最も西側、南西側の端に位置するグランクリュ・ブーグロは、力強いキャラクターを持ち、魚料理と絶妙に相性が良い。香りは牡蠣の貝殻、スパイシーさ、オレンジの樹皮。口に含むと、繊細なミネラル感とマンダリンのアロマが感じられる。
商品コード:12194E
丘に囲まれた立地で風が遮られ、日照量は多いエリア。外観はレモングリーン。香りにはトーストしたブリオッシュの香りとオレンジ、レモンのアロマが感じられ非常に魅力的。味わいにはバターのような複雑な風味があり、洗練されたベルベットのような口当たり。力強く持続性が高いワイン。
商品コード:12210E
シャブリ・グランクリュ・ヴァルミュールは、露出に微妙な違いがある谷を形成している。一部は北西に、一部は南に向いている。バランスの取れたミネラル感を持ち、力強さと驚くほどのフルーティさを兼ね備えたヴァルミュール。レモンの香り、スパイシーな胡椒、トーストしたノートとヨウ素の香りが感じられ、口の中ではリコリス、刻んだビスケット、ブリオッシュの風味が広がる。
商品コード:12189E
外観は光沢のあるレモングリーン。香りにはアカシアとオレンジブロッサムを含む白い花が感じられ、味わいには印象的なレモンの風味がある。爽やかな口当たりでバランスが取れ、正確で調和のとれたワイン。
商品コード:12192E
外観は光沢のあるレモングリーン。香りにはトースト黄色い果実、白い花のアロマが感じられ、味わいにはアカシアの蜂蜜、黄色い果実、新鮮なレモンの風味がある。密度が高くエレガントで、心地よい塩味のあるワイン。