純粋な好奇心でワインの本質的な美しさ・尊さを味わってほしいという思いから、一切のスコアやレビューの掲載を拒否している。
純粋な好奇心でワインの本質的な美しさ・尊さを味わってほしいという思いから、一切のスコアやレビューの掲載を拒否している。
チェルバイオーナは、シエナ県モンタルチーノの町から南東に約4km、ブルネッロの創始者として知られるビオンディ・サンティから車で15分ほどのチェルバイアと呼ばれるエリアに位置する。チェルバイアは14世紀頃から農園として知られ、小作人たちが古くからオリーヴオイルとワイン造りを行ってきた土地である。時代とともに周辺には複数のワイナリーが生まれたが、その中でも18世紀後半に設立された農園は、後にチェルバイオーラとなる重要な存在となった。実は19世紀中頃まで、チェルバイオーナとチェルバイオーラは同一家系が所有する農園の別区画であったが、19世紀後半に別々の所有者が現れたことで独立したワイナリーとして歩み始める。チェルバイオーナは1977年から、元アリタリア航空のパイロットとして25年のキャリアを持つディエゴ・モリナーリが所有した。ワインへの情熱が人一倍強かった彼は引退後に移住し、醸造責任者を外部に頼らず自ら勉強を重ね、多くのワイナリーを訪ねて栽培と醸造を学んだ。とりわけビオンディ・サンティの伝統を重んじる姿勢に感銘を受け、1977年の初植樹には同家のクローンBBS11(Brunello Biondi Santi, vine no. 11)を採用し、この畑のブドウから1981年に初のブルネッロをリリースした。


一方、ジュリオ・サルヴィオーニが所有するチェルバイオーラは1985年に初のブルネッロをリリースした。ジュリオ曰く「僕にブドウを植えるよう勧めてくれたのはディエゴだった。1985年の異常寒波で代々のオリーヴ樹が全滅したが、彼の助言のおかげでブドウ栽培へ踏み出せた」という。現在チェルバイオーナは4haの畑を所有し、標高350〜400m、植樹年の異なる3区画(1977年、1986年、2000年)で構成される。土壌はトスカーナ特有の泥灰岩ガレストロ。ブドウはオーガニック栽培で育てられ、醸造には15〜30hlの開放型木製発酵槽を使用し、自然酵母による発酵を行う。抽出を抑えるためルモンタージュは最小限にとどめ、果房は手作業でピジャージュ。そのまま同容器でマロラクティック発酵を行い、翌春まで澱と接触させる。熟成は10〜20hlのスラヴォニアオーク大樽で、ロッソ12カ月、ブルネッロは規定を超える30カ月に及ぶ。チェルバイオーナでは収穫時の選果に加え、樽ごとの厳しいセレクションを行い、品質に満たなければ全量を格下げする徹底ぶりで、一気にトップ生産者として名を上げた。年間生産量はわずか2万本と希少で、カルト・ブルネッロとしての地位も確立している。しかし健康面の不安からディエゴは2014年を最後に売却を決意。2015年に投資家ゲイリー・リーチェルと、元ビオンディ・サンティのコンサルタント、マシュー・フィオレッティらがワイナリーを購入した。新体制は2017年、評論家に「スコアやレビューの掲載禁止」を通達し、数値評価偏重の風潮に一石を投じた。この姿勢は、ワインの本質を尊ぶディエゴの哲学を確かに継承しており、今後もブルネッロの最高峰であり続けるだろう。

商品コード:12171E
コッレ・ディ・ヴァル・デルサ村にある小さなエステート、ボルゴ・サンティノヴォのブドウを使用。メルロー主体にサンジョヴェーゼをブレンドすることで、マシューが求めるバランスを実現。

商品コード:10445E
2019年&2020年のサンジョヴェーゼ・グロッソを中心に、2021Tのメルロとカベルネ・フランをブレンドした、ワイナリーの意欲作というべき一本。メルロからは豊かな果実味、そしてカベルネ・フランからは明るさとテンションが加わって、単一品種では表現できない複雑さを見せる。ワイン法によりVino da Tavola(テーブルワイン)の格付けであるが、その仕上がりは格付けからの想像をはるかに超える深みが感じられる。

商品コード:07445E
チェリーや赤系ベリー、杉、湿った土、スパイスがふわりと香る。口に含むと柔らかいテクスチャーの奥に力強さとストラクチャーを感じる。この価格帯で味わえるサンジョヴェーゼとしては間違いなく一線を画している。

商品コード:07442E
30ヵ月の大樽熟成を得てリリースされる。ダークレッドチェリー、すみれ、火打石、リコリス、そして下草などの濃厚で複雑なアロマ。果実のボリューム感、ジューシー感で口内が満たされ、そこにダークレッドチェリー、タール、リコリスの何層にも重なるフレーヴァーを感じる。ヴェルヴェットのように滑らかでありながらエネルギーに満ちあふれている。まさに世界最高峰のカルト・ブルネッロといえる。

商品コード:11143E
プティ・ヴェルド同様に、ポデーレ・アルビアーノ社から買い付けたメルロ100%で生産。全房発酵で低温マセラシオンを行い、フリーランジュースのみを使用。ブルーベリーやブラックベリーの黒系果実にリコリス、チョコレートのアロマが複雑に入り交じる。トスカーナのメルロの中でも特に傑出している、とオーナーのマシューが自信を持つほどのポテンシャルを持っている1本。

商品コード:11560E
コッレ・ディ・ヴァル・デルサ村にある小さなエステート、ボルゴ・サンティノヴォのブドウを使用。カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンを用いて造られる。「トスカーナで生み出されるボルドー品種の価値を再発見する」というマシューの思いが象徴された1本。