ミュスカデ最良のアペラシオンと名高いミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ。その中核となるル・ランドローに本拠をかまえ、この地のテロワールの表現に情熱を注ぐ。
ミュスカデ最良のアペラシオンと名高いミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ。その中核となるル・ランドローに本拠をかまえ、この地のテロワールの表現に情熱を注ぐ。
ダヴィッド・エ・デュヴァレは、1927年から続くドメーヌの4代目ステファン・ダヴィッドと、パリでソムリエとして働いていたセバスティアン・デュヴァレにより2011年に設立された。30haの所有畑の内、25haがミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌのアペラシオンに広がる。彼らが本拠とするル・ランドローは代々ダヴィッド家がワイン造りを行ってきた土地である。人口約20人という小さな村だが、ここはミュスカデの可能性を切り開いた偉人ギィ・ボサールもドメーヌを構える、ミュスカデの中核となる生産エリアだ。ミュスカデといえば軽快な味わいの安価な白を想像するが、ダヴィッド・エ・デュヴァレのワインはそれとは一線を画す。彼らの畑が属するミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌは、ミュスカデ全体の栽培面積の85%を占め、ミュスカデ最良のアペラシオンと名高い。フランスでは珍しい石灰を含まない土壌が特徴的で、ガブロと呼ばれる火山性の岩石や花崗岩、シスト、片麻岩など変化に富んだ土壌を持つ畑が広がる様はパッチワークのようである。
彼らがモットーとするのは、畑ごとに異なるテロワールの特性とそれを取り巻く自然環境を尊重したワイン造りを行うことである。ブドウ栽培はリュット・レゾネを採用。除草剤は使わず、畑を耕し、土壌の活性化を図っている。また、収穫を早めてフレッシュな酸を残す昔ながらのミュスカデと対照的に、収穫を遅くし理想的な熟度に達したブドウのみを用いている。醸造はもちろん、区画ごとに分けて行っている。全ては畑のキャラクターを微細な違いも含めてワインに反映させるためである。テロワールの表現に情熱を注ぐ彼らの想いが最もクリアに伝わるのはレ・バルボワールとクロ・デュ・フェールのワインだ。ガブロと呼ばれる火山性の岩石からなる土壌を持つ平地の畑レ・バルボワールと、雲母状シストの土壌を持つ斜面の畑クロ・デュ・フェール。偉大な隣人ギィ・ボサールと同じく、この地に特徴的なそれぞれの土壌から造られたワインは、ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌのテロワールから本来生まれるべき味わいを見事に体現している。
商品コード:09905E
クロ・デュ・フェールの最良区画、グーレーヌから造られるキュヴェ。白い花のヒントを伴った蜂蜜や柑橘系のアロマ。果実味と塩味を感じるミネラルが濃密な、フレッシュでクリーンな口当たりで、テクスチャーはリッチで調和が取れていて、心地良い余韻がある。
商品コード:09545E
平地に位置する南向きの畑レ・バルボワールのブドウを使用。ガブロと呼ばれる火山性の岩石からなる土壌がパワーとフィネスをワインにもたらす。フローラルで広がりのある香り。立体的な酸とクリーンな果実が織りなす味わいは非常にフレッシュで心地よい。
商品コード:09544E
斜面に位置する南西向きの畑クロ・デュ・フェールの中の古樹の区画のブドウを使用。最高樹齢は60年。雲母状シストの土壌に特徴的なレモンなどの黄色いシトラスの香り。柔らかなアタックに続き、キメ細かな果実が滑らかに広がる。中盤から徐々に現れるかっちりとしたミネラル感。かすかなほろ苦さを感じる余韻に至るまで非常にエレガント。