ミレマン・ワインズは、2017年に設立された。創設者のジャン=ピエール・ミレマンは、2010年初頭から携わるドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティに加え、ディディエ・アミオやアミオ・セルヴェルなど名門ワイナリーのコンサルタントを務めており、その経験と技術を自らのワイン造りに反映させている。設立当初はグラン・クリュのみの生産を行っていたが、現在ではプルミエ・クリュまで範囲を広げている。それぞれの素晴らしい畑が持つ繊細さと力強さをバランスよく表現することが、彼にとって最も大切な使命である。


化学肥料や農薬の使用を控え、ビオディナミ農法で栽培されたブドウを使用してワイン造りを行っている。これにより、ブドウ本来の力を引き出し、ワインに一層の純粋さと深みをもたらしている。醸造や熟成においても、伝統を守りつつ最先端の技術を取り入れている。ワインは最高品質の樽で熟成され、その後グラビティ・システムを利用してステンレスタンクに移し、静置したのち、無清澄・無濾過で瓶詰めを行う。瓶詰めも重力を使用して行い、工程全体を注意深くモニタリングしながら、液体中の酸素レベルを低く保つことを大切にしている。
さらにコルクの選定にも特別な配慮を行い、最良のボトル熟成がされるよう細部まで気を配っている。少量生産にこだわり、非常に限られた本数のみを販売しているが、それは生産量を抑えることで、ワインの凝縮感が高まり、一本一本のボトルに対して丁寧な管理が施され、最良の状態で出荷されるという考えからである。特にコルトン・シャルルマーニュは、通常2樽しか生産されないため、非常に希少なワインとなっている。


細部に渡るこだわりが、ワイン専門誌「アラン・メドー」「ジャスパー・モリス」「デキャンター」などで高く評価され、国内外のワイン愛好家やソムリエたちから絶賛されている。ジャン=ピエール・ミレマンの知識と経験は、これまで携わってきた名門ワイナリーのコンサルタントとしての実績に裏打ちされ、ミレマン・ワインズの品質に余すところなく反映されている。彼がこれらのワイナリーで培った技術や感覚は、洗練された味わいと独自のスタイルをもたらし、他に類を見ない仕上がりを実現している。ブルゴーニュの伝統を大切にしながらも、常に革新を求め続けるミレマン・ワインズは、これからもその卓越した品質でワイン愛好家を魅了し続けるだろう。