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シンプルに「あじわい」で選んだ
おいしいワインを広めたい。
代表取締役社長
ISHIDA DAIHACHIRO
熟成したワインに
魅せられて

今は絶版になってしまったマイケル・ブロードベントの「プロのためのワインテイスティング入門」。社会人成り立ての時にこの本を手にしたことが私とワインとの本当の出会いとなりました。それまでもワインは大好きでしたが、この本をきっかけに、ワインの世界をいつか本当に理解したい、本格的に勉強してこの本に書いてあることをわかるようになりたい、と思ったのです。そして深く知ろうと思うほどにさらに興味が深まり、間もなくワインを一生の仕事にしようと心に誓いました。

中でも熟成して飲みごろを迎えたワインの、言葉では表現しつくせない深い味わいと香り、若い時とはまったく異なる表情を見せるその魅力に取りつかれました。そして多くのワインがあまりにも早く、その魅力を開花させる前に飲まれていることが残念でならず、「きれいに熟成した、おいしいワインをもっと日本のマーケットに広めたい」という思いから2003年に設立したのがフィラディスです。

“おいしいワインをお届けする”

ワインのインポーターとしては当たり前の言葉ですが、それでもフィラディスのいちばんの理念は“おいしいワインをお届けする”以外にありません。有名評論家の評価や、話題になりそうなワインより、自分たちが素直に“おいしい”と思うワインを皆さんに飲んでいただきたい。原点はシンプルですが、私たちはプロフェッショナルとしてその“おいしい”とは何かを徹底的に追求しています。私たちの仕事のどこを切り取っても“おいしい”の根拠が存在すべきなのです。それがフィラディスワインを常に支え続けています。

現在私たちがお届けするのは熟成したワインとクオリティーワイン、Because, ワインシリーズという3本柱になりましたが、「おいしいワインを広めたい」という思いは常に変わりません。

ボジョレ・ヌーボーを
扱わない理由

この10年でワインは一般的にもさらに身近な存在になってきました。しかし一方で、大量生産の決して高品質とは言えないワインが多く飲まれているという現状があります。結果、ワインを飲んでいる方もそれなりの満足しか得られないので、その先に広がるワインの本当の美味しさや楽しさに気付くことなく、ワインの味わいに深い興味を持たないという方が多い印象があります。今のワイン業界の問題点はそういった方々に一歩先の本当にワクワクするワインの面白さを伝えきれていないことではないでしょうか。

ワインの魅力を伝えていくのにマーケティングや広告といった観点で、消費者の関心を惹き販売していくことはもちろん重要です。しかしそういった一時的な嗜好に訴えるのではなく、地道に美味しいワインを流通させ、その美味しさを伝えていただき、美味しいワイン飲んでいただくことでその魅力を知ってもらうことが、遠回りのようで結局本当のワインファンを増やす、永続的にワイン文化を広げる一番の近道だと思っています。例えばフィラディスではボジョレ・ヌーボーを取り扱いません。普段ワインをあまり飲まない方に飲む機会を持っていただくという点で、イベントとしては意味があると思います。またマーケットとしては非常に大きいことも理解しています。ただせっかくワインを飲んでいただくなら、商品の特性上コストに占める輸送費の比率が非常に高く、品質の割にどうしても割高になってしまうボジョレ・ヌーボーよりも、同じ価格でもっと高品質のワインを飲んでほしい、私どもはそういうワインをお勧めしたい、という思いからです。

日本に成熟した
ワイン文化を根付かせる

時代の流れとともに私たちのいる世界のスピードもどんどん速くなっています。そんな現代において、時間の流れを緩やかにさせ、人をリラックスさせる力があるワインはとても魅力的です。知れば知るほど惹きつけられる奥深さがありながら、一方で難しいことを考えなくとも、人と人をつなぎ、場の雰囲気を華やげ、人を楽しい気分にさせる不思議な魔力がワインにはあります。多様な選択肢がある中でワインをお勧めするからには、ほかの飲みものでは味わえない、違う次元での“おいしい”を追求していかなければなりません。

飲み手となる皆さまが「ワインは難しい」と構えずに、ご自身の感性でワインを選び、特別な日だけではなく日常的に楽しむことが普通の光景になった時、また供給者としてワインビジネスに携わる我々が本当に上質なものだけを厳選することに加え、世界的には無名であっても日本人の味覚や食事に合うという基準で選んだワインをおすすめできるようなマーケットになった時、そこにあるのは日本特有の成熟したワイン文化です。
世界中の国々でそれぞれにワイン文化が根付いていますが、繊細な日本人の味覚が作り出すワイン文化は、そのどれとも異なる洗練された世界になることでしょう。私どもは世界から一目おかれるような日本独自のワイン文化の形成に寄与する企業でありたいのです。

WINE SESSION
石田大八朗が各界で活躍するワイン好きの方々と、
ワインについて語らいます。
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1. ラ・トゥール・ダルジャンのワイン
2016/2/9
ラ・トゥール・ダルジャン パリシェフ・キャビスト 林秀樹氏
2. 日本におけるワインの品質管理のポイント
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レストラン カンテサンス Quintessenceシェフソムリエ 市村暢央氏
1. カンテサンスのサービス理念
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2. トップソムリエを目指して
2015/9/24
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3. ソムリエから見たFiradis
2015/9/24
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長 本田直之氏
1. 私が体験した極上のサービス
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レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長 本田直之氏
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2014/9/1
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