フィラディスが目指す日本のワインマーケットを実現するためにはワインに真摯に向き合い、妥協のない仕事をすることが不可欠です。
シンプルではあるけれど、そうあり続けることは簡単ではありません。
ワインのインポーターとしてはありふれた当たり前の言葉ですが、それでもフィラディスのいちばんの理念は“おいしいワインをお届けする”以外にありません。有名評論家の評価や、話題になりそうなワインより、自分たちが素直に『おいしい』と思うワインを皆さんに飲んでいただきたい。原点はシンプルですが、私たちはプロフェッショナルとしてその“おいしい”とは何かを徹底的に追求しています。私たちの仕事のどこを切り取っても“おいしい”の根拠が存在すべきなのです。それがフィラディスワインの“おいしい“を常に支え続けています。
フィラディスで行われるミーティングの回数は多く、しかも時間は長いのですが、これは一見世の中の風潮に逆行しているように捉えられるかもしれません。しかし私たちの仕事に“これでいい”はありません。常に最高の仕事を目指す議論に時間を惜しまないのです。フィラディスではスタッフの誰もが主体性を持ち、常に考えることで人間的に成長することが求められます。絶え間ない個々の成長がフィラディスという組織の進化をもたらし、ひいてはおいしいワインの提供にとどまらない、日本のワイン業界全体を活性化させる新風を送り続けることができる企業となり得るのです。
ひとりでも多くの方々がご自身の感性でワインを選び、特別な時だけでなく日常の一部として自然体で楽しんでいただけるようになること。そして我々供給者は、上質なワインを厳選するだけでなく、世界的には無名であっても日本人の味覚や食事に合うという基準で選んだワインをおすすめできるようになること。この2つが実現してはじめて、日本独自の成熟したワイン文化が根付いたといえるのだと私たちは考えます。
世界中の国々でそれぞれにワイン文化が根付いていますが、繊細な日本人の味覚が作り出すワイン文化は、そのどれとも異なる洗練された世界になることでしょう。私たちは世界から一目おかれるような日本独自のワイン文化の形成に寄与する企業でありたいのです。