大手ビールメーカーの子会社で、酒類業界の多様なセクションと関わってきた吉野。
その経験が買われて、フィラディスではまだ新しい「業務酒販チーム」に配属となり、
これまでとは違う、新しい営業スタイルの構築をめざしている。
実は学生時代、就職活動で第一志望だったのがフィラディスでした。当時、酒屋でアルバイトをしていて、飲食店とも関わるなかで「ワインが人と人をつなぐ」様子を目の当たりにしたのが、ワインに興味を持った最初のきっかけです。味わいだけでなく、産地や文化など、自然に会話が弾むワインの奥深さに惹かれ、就職活動も酒類業界に絞って行うことに。なかでも「日本に成熟したワイン文化を根付かせる」というフィラディスの理念と本気度には感銘を受けました。ご縁がなくて別の会社に就職したのですが、いつかはワインの仕事に関わりたい、できればフィラディスに、と考えていました。就職先でも「将来行きたい会社がある」と周りに伝えていたほどです。
幸い、前職は人材育成に前向きな会社で、転職も応援してくれるような環境でした。飲食店を支援する業務を通して酒類業界のさまざまなセクションに関わり、3年の経験を積んだことでソムリエ資格に挑戦。合格して週に2回ほど、副業としてワインバーで働きはじめました。そこであらためてワインの面白さを実感。5年目に転職活動を始め、ちょうどフィラディスが業務酒販チームを拡大していくタイミングと自分の経験が合致したこともあり、学生時代からの念願がかなって入社となりました。
業務酒販チームが営業を行う相手は、レストランやホテル、居酒屋やバーなどの飲食店に酒類を卸す業務用酒販店です。これまでフィラディスが行ってきたレストランへの直接営業とは違い、酒販店を通して幅広い飲食店へ代理販売していただく形です。酒販店は取り扱うお酒も多種多様で、競合アイテムがひしめくなか、いかにフィラディスのワインを飲食店様に勧めていただけるかがポイントになります。
たとえばフィラディスのBecause, ワインシリーズは、ラベルを見るだけで味わいが想像しやすく、価格帯もカジュアルなので、売れ行きも好調です。一方、私が担当している酒販店は銀座や港区の高級店とも付き合いがあるので、1本数十万円のワインをご提案することも。酒販店のセールススタッフがどんなお店を担当されているのかヒアリングして、そこに合うワインをご提案していく。自分のワインの知識も試されますし、おすすめしたワインが酒販店を通して飲食店のメニューに並んでいるのを見ると、手応えを感じます。
業務用酒販店は歴史が古く、セールススタッフもたたき上げの方が多いため、直接会ってお話しするスタイルを好む方もいれば、電話やメールでのご連絡を好む方もいます。スタッフごとの営業スタイルを把握して、その方に合った資料をご用意するなど、信頼関係を深めることにも注力しています。
フィラディスのワインは、日本ではまだ知られていないものが多く、業務酒販チームの場合、知名度のなさがときにネックとなります。酒販店がカバーする飲食店はワインに詳しいとは限らず、私たちが直接営業する形でもないからです。酒販店に同行して、飲食店にご説明することもできますが、効率的とは言えません。
私は酒販店にフィラディスの理念を地道に伝えることが、結局は近道だと考え、勉強会などの機会を増やしています。優良ワイナリーを発掘し、日本人の味覚に合わせて厳しい選定基準で選んでいるからこそ、価格以上の満足感が得られる。そうしたワインや会社自体の魅力を知ってもらうことで、酒販店が自主的にフィラディスのワインを売ってくれるようになる。今後はチームでもこの流れを加速させ、酒販店の販売力と、フィラディスのワインのポテンシャルをうまく掛け合わせていきたいと考えています。
フィラディスのワインをもっと身近に、全国のあらゆる飲食店で飲めるようにしていくには、業務用酒販店の販売網が欠かせません。私は関西の酒販店も担当していますので、地域ごとの販売傾向なども把握しながら、新しい市場開拓に力を入れていく予定です。
憧れだったフィラディスは、日本に新しいワイン広めていく面白さがあり、ワインを学べる機会も想像以上。この環境に感謝しながら、会社とともに成長していきたいです。
野球をずっと続けてきて、いまでも休日は草野球チームで活動中。その後は、行きつけのワインバーに行くことが多いですね。