英語やフランス語を生かした仕事がしたいと、中途採用でフィラディスに飛び込んだ田中。
ワイナリーとのコミュニケーションを深めるため、目下、ワインに関するあらゆる知識を吸収中。
営業スタッフへの情報の橋渡しを行いながら、生産者の通訳ができるレベルへと高みを目指す。
大学時代はフランス文学を専攻。卒業後はIT企業に就職し、海外とのやり取りもある購買部門で働いていました。でも、もっと愛着を持てる製品を扱いたい。できれば英語だけでなく、学生時代に力を入れたフランス語も生かしたい。そんな想いから転職エージェントに登録。送られてきた募集案件の中で興味を惹いたのが、フィラディスでした。
お酒は好きだったのでワインは愛着が持てそうだし、ワイナリーとのやり取りでフランス語が役立ちそうな点も魅力でした。ただ一つ心配だったのが、ワインに関する知識が全くないということ。面接で相談したら「そこはあなたのやる気次第」と言われたのですが、それが逆に意欲につながりました。
もう一つ魅力に感じたのが、人事部門の対応です。転職は大きな決断がいることだったので、給与面なども細かく質問してしまったのですが、どれも丁寧な回答をいただけて、誠実な会社だなと感じたのが決め手になりました。
私は現在、バイヤーアシスタントとしてフランスのワイナリーを担当し、ワインの発注業務のほか、ヴィンテージや畑の土壌、醸造方法などについて情報収集を行っています。フィラディスが正規代理店として取り引きしているワイナリーはフランスだけで100以上あり、毎日どこかしらとコンタクトを取っています。また、ワイナリーから得た情報を翻訳して営業スタッフに伝えたり、カタログやECサイト用の文章にまとめ直したりするのも大切な仕事です。
その際に心がけているのが、お客様にとってどんな内容が響くかを考えるということ。営業スタッフからセールストークとして使えるポイントを聞くなどして、自分なりに考えてまとめています。ワイナリーからの情報だけでなく、ワインの評価サイトなどの客観的なレビューもワイナリーの素晴らしさを伝えられる重要な指標なので、なるべく最新の情報を探して盛り込むようにしています。
入社当初は、ある単語が生産者の名前なのかアイテムの名前なのかも分からず、土壌や醸造方法についても知らない単語ばかりで、学びながら業務をこなすのに精一杯でした。でもワインのことなら先輩方が何でも教えてくれますし、最近では仕事の回し方もつかめてきて、優先順位の高いものからうまく進められるようになってきました。ワイナリーから有益な情報を引き出し、それが売り上げにつながって、結果としてワイナリーに貢献する。そんな好循環を生み出していくことにやりがいを感じています。
ワイナリーから生産者が来日するときは、さまざまなセミナーや販促イベントを企画するのも業務の一環。メールでのやり取りを超え、直接会って生の声を聞けるのは本当に貴重な経験です。そこで生産者にとって日本でのいい思い出になるようなイベントが実現できると、その後の関係もさらに良好になります。来日の際の準備はなかなか大変ですが、そのぶん大きな充実感があります。
私自身、もっとワインの知識を深めて、ゆくゆくは来日生産者のアテンドができるようになりたいと考えています。過去の来日セミナーを教材に、模擬通訳の実践を繰り返し、先輩にも鍛えてもらいながら、力をつけていきたいですね。
転職してから、前職のままなんとなく働いていたら決して体験できなかったような密度の濃い時間を過ごせています。ワインに対しても、ただおいしい飲み物というだけでなく、料理とのペアリングなどを通してその奥深さ、幅広さに日々発見を得ています。一人ひとりがワインのプロフェッショナルを目指しているフィラディスという環境で、私も自分の可能性を広げていきたいです。
休日は、ハイキングや美術館などにでかけます。友人宅や自宅でわいわい食事をしたり、自宅で映画鑑賞したりして過ごすこともあります。