イタリア留学中にワインの魅力に開眼し、ワインインポーターの仕事に飛び込んだ池田。
フィラディス在籍10年以上となり、現在は営業のほか、チームマネジメント、ブランドマネージャー統括など
さまざまなタスクをこなしながら、最近では人材育成のスキル向上に努めている。
サッカーが好きでイタリアに憧れ、通訳など選手をサポートする仕事に就きたいと、イタリアに留学していた時期がありました。そこであるワインショップの方に息子のように可愛がっていただいたのが、私がワインと出会ったきっかけです。
そこからは現地でワイン本を買ったり、ワイナリー見学に行ったりとのめり込み、帰国後もワインインポーターに就職して、基礎から仕事を学びました。
3年ほど経って転職を考え出した頃、ちょうどフィラディスが人を募集していることを知りました。フィラディスのことは、ファインワインを武器に成長を続けている会社として業界内でも話題になっていました。さらに面接で、これからは中価格帯のクオリティーワインに力を入れると聞き、自分の経験が生かせると感じました。クオリティーワインは、インポーターがワイナリーと専属契約して初めて日本にお届けできるもの。インポーターはワイナリーと家族のように長く付き合い、彼らが心血を注いで造ったワインを日本で広める責任を負う。そんな仕事を、フィラディスでやり抜きたいと思いました。
フィラディスに入社して10年以上。年次が上がって役割もそれなりに増えてきました。
まず営業職としては、大阪や広島、岡山など西日本のお客様を多く担当しています。長いお付き合いのあるところがほとんどなので、通常は電話でのやり取りが中心ですが、時には出張して商談ということもあります。
また、フィラディスの営業職はワイナリーのブランドマネージャー(BM)を兼任していますが、私はそのBMを統括して、イタリア以外のすべてのワイナリーの年間予算や仕入れ数の立案などを行っています。契約ワイナリーが年々増えているためそれぞれの販促活動も全体のバランスを見て計画しないといけませんし、各アイテムの仕入れ数も、過去の売り上げ実績と今後のマーケットの流れと、両方を見すえながら判断する必要があります。営業経験プラス、データを読む力が求められるところです。
統括するワイナリーの数が相当数に上るため、立案する仕入れ額も何十億円規模です。それだけの規模の経営判断ができるのは大きなやりがいがありますし、計画の中で取扱アイテムを増やしたり、戦略的にアイテムを変えたりして、それが予想通りハマると醍醐味を感じますね。フィラディスが一つ一つ見つけてきた大切なワイナリーの売り上げを、全体として維持していく。その点を担う大事な仕事だと考えています。
私のもうひとつの役割が、営業スタッフの人材育成です。現在、若手・中堅の営業スタッフ4名のマネジメントを担当しています。
スタッフ一人ひとりが目指すキャリアプランに沿って現状の課題を明らかにし、それを解決できるようにサポートするのですが、あくまで解決するのは本人自身。なるべくその部分を邪魔せずに導いてあげたいですね。次世代を育てるのも大切な職務なので、自分なりの方法論を見つけていきたいです。
また、人が仕事をしていてうれしいと感じるのは、やっぱり結果を出せたとき。それがやる気や成長につながって、好循環が生まれるのが理想です。この点でも、自分のノウハウを伝えるなど、結果につながるアドバイスや環境づくりを心がけていきたいです。
私自身、営業が大好きで、自分ができることを増やすという観点でこれまでやってきました。これからはその中に人を育てるという要素を加え、会社全体の力を高めていきたいと考えています。
基本的には家族(妻と娘2人)の時間を大事にしています。最近はアウトドアにハマっていて、首都圏のキャンプ場を開拓中。
海より山、自然に囲まれながら家族でのんびり過ごして、美味しい料理とワインを楽しんでいます。